水渚不常満
いつまでかかくても住まむ播磨潟みちひる潮（しほ）の定めなき世に
半紙
【題出典】『往生要集』大文一
【題意】 水は渚に常には満たず
水は渚に常に満ちていることはない。
【歌の通釈】
いつまでこのように住もうか。播磨潟の潮が満ちては干上がるような定めのないこの世の中に。
【考】
潮の満ち引きによって無常の世を表現した。
（以上、『寂然法門百首全釈』山本章博著 による。）
最新の画像［もっと見る］
-
木洩れ日抄 111 劇団キンダースペースレパートリーシアターVol.53「中島敦・光と風の彼方へ」────閃光のような言葉
2日前
-
日本近代文学の森へ 269 志賀直哉『暗夜行路』 156 直子の思い 「後篇第四 十」 その1
1週間前
-
木洩れ日抄 110 お財布忘れて
1週間前
-
木漏れ日抄 109 『光る君へ』──発見と感動
1週間前
-
日本近代文学の森へ 268 志賀直哉『暗夜行路』 155 謝れない謙作 「後篇第四 九」 その2
1ヶ月前
-
日本近代文学の森へ 267 志賀直哉『暗夜行路』 154 そして「事件」は起きた 「後篇第四 九」 その1
2ヶ月前
-
日本近代文学の森へ 266 志賀直哉『暗夜行路』 153 癇癪の真実、そして旅に出ちゃう謙作 「後篇第四 八」 その3
2ヶ月前
-
日本近代文学の森へ 265 志賀直哉『暗夜行路』 152 謙作の癇癪 「後篇第四 八」 その2
3ヶ月前
-
一日一書 1741 寂然法門百首 90
3ヶ月前
-
日本近代文学の森へ 264 志賀直哉『暗夜行路』 151 疑惑 「後篇第四 八」 その1
3ヶ月前
