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Yoz Art Space

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一日一書 314 蛸壺や

2014-05-03 20:16:21 | 一日一書

 

芭蕉

 

蛸壺やはかなき夢を夏の月

 

 

句の意味は、

「夏の月は明るく海を照らしている。夜が明ければつかまることもしらないで

蛸ははかない夢を見ていることだろう。」

 

 

考えてみれば深刻な話ですが

どことなくユーモラス。

人生と同じですね。

 

 

書作の方は、今回は

水彩画用の平筆で書いてみました。

岡本光平という書家の「文字を楽しむ書」(2003年NHK「趣味悠々」のテキスト)に

平筆で隷書を書くと書きやすいという記事があって試してみた次第です。

これは隷書ではありませんが。

プラスチックの毛でかなり硬いのですが、何とか書けました。

草野心平という詩人は、書の方でも有名ですが

書道用の筆はいっさい使わずに、油絵用の筆で書いたそうです。

 

 

書道用の筆で書いたのがこちら。

雰囲気がだいぶ違いますね。

 


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つれづれフォト 019 田端文士村

2014-05-03 09:38:32 | つれづれフォト

昨日(2日)、仕事で王子に行く途中

田端で途中下車して、長年気になっていた「田端文士村」を訪ねました。

田端駅近くの「田端文士村記念館」にまず行きましたが

建物は立派なのに、展示は拍子抜けするほど貧弱でがっかり。

では、実際の「文士村」へと、勇んで出かけたのですが……

 

記念館でもらった「案内地図」には

芥川龍之介、室尾犀星、堀辰雄といったそうそうたる文士の名前が

ちりばめられているのに、その住居跡を示すプレートがほとんどない。

(サトウハチローだけ見かけましたが。)

「文士村」とは、想像するしかない世界だったわけです。

 

というか、もっと詳しく調べて行かないとダメということみたい。

 

上の写真は、左には大龍寺。

ここに正岡子規のお墓があるとのことなのですが

全然中に入れる雰囲気ではありませんでした。

 

 

大龍寺のすぐそばに

劇団「文化座」のアトリエを偶然発見。

歴史ある劇団で、キンダースペースの原田一樹さんも

たびたびこ劇団の演出を担当しています。

 

田端は坂の多い町。

入りくんだ坂道を歩いていると、だんだん「文士村」の雰囲気が

伝わってこなくもない。

写真は、民家ですが、風情がありますね。

こんなところから「文士村」の面影を想像するしかありません。

ちなみに「文士村」とは、芥川龍之介がそう呼んだとか。(不正確ですが。)

 

わけもわからず、適当に歩いていると

東覚寺がありました。

有名な赤紙仁王尊。

 

仁王像の、自分の具合の悪い部分に赤紙を貼ると

よくなるのだとか。

これでは、仁王像の形すら分かりません。

こんなに、具合の悪い人が多いのかと、切なくなります。

 

東覚寺の隣には、田端八幡神社。

ここは、なかなかいい所でした。

神輿庫が並んでいます。

祭りはさぞ賑やかなことでしょう。

 

 

光の具合がばっちりでした。

 

緑青には独特の美しさがありますね。

 

 

田端駅前通り。

ここは切り通しになっていて

なかなか面白い地形です。

この道の先に、JR田端駅があります。

 

今度は、せめて、芥川龍之介の旧居跡ぐらいは

見つけたいと思います。

 

 

Camera  OLYMPYS STYLUS 1  

 

 


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