先日訪れた東京国立博物館で撮影した埴輪たちを
ご紹介します。
いずれも、大きなものばかりで
表情のかわいさには、うっとりします。
日本の「かわいい」の原点は、実はここにあるのではないでしょか。
この兵士は、「ナウシカ」を思い出させますね。
この人は、ちょっと哀しそう。
でも、暗くない。
「埴輪のような」という表現は
なんか、無表情のように使われがちですが
そんなこと全然ありませんね。
この少女像の、顔の大きさと足の小ささは
日本のアニメそのもの。
ほら、これも、足が異様に小さい。
まるで、「ちびまる子ちゃん」。
いいなあ、この笑顔。
この埴輪は、40年も前に、美術全集を参考に自分で作りました。
当時勤めていた忠生高校の「陶芸クラブ」の顧問をしていたので
テラコッタ粘土で作ってみたのです。
今回、実物を見て、その大きさにびっくりしました。
ぼくが作ったのは、30センチほどですが
実物は、その倍以上ありました。
その時作った作品は、今でも我が家の庭に鎮座しています。
それが下の写真です。
目と口の位置と大きさで
まるで違った表情になるのですね、当たり前ですけど。
実物は、左目が右目よりちょっと上にあるのがミソかなあ。
口も、目よりちょっとだけ小さいし
左腕の曲がり方もきれいなカーブを描いています。
違うところだらけです。
2体並んでいますが、明らかに
左側が男で、右側が女ですね。
もちろん髪型(?)が違いますが、顔にもはっきりと男女差が出ています。
すごい表現力です。
ぼくの作品は、実物と比べれば比べるほどヒドイもんですが、
それでも長いこと部屋に飾っているうちに
倒れて左腕がとれてしまったのを
ボンドで接着したりしていて
それなりの経年変化があっておもしろい。
庭に出してから数年になりますが
今も現役で「お出迎え」をしています。
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Camera OLYMPYS STYLUS 1