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一日一書 232 少年の心は清く

2013-10-29 20:04:57 | 一日一書

 

斎藤茂吉

 

少年の心は清く何事もいやいやながら為ることぞなき

 

(半紙)

 

 

木原先生に触発され、茂吉の歌集「白き山」を読んでいて

発見した歌。

 

 

今、ぼくは中1の生徒を教えているのですが

教科書の文章を要約する作業などをやらせると

「いやだあ!」「めんどくさい!」と言う声があちこちから聞こえてきます。

けれどもそれも束の間、

すぐに静かになって

みんなノートに向かって真剣に鉛筆を走らせる。

苦手な子も多いのだろうけど、

その姿は「いやいや為る」という風ではないのです。

 

茂吉が、少年のどういう姿を見てこの歌を詠んだのかは分かりませんが

やっぱり、どんなに時代が変わっても

「少年の心は清く」というのは本当のようです。

 

それに引き替え、ぼくみたいなジジイは

何を為るにも「いやいや」で、

まったく恥ずかしいことであります。

 


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