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一日一書 62 何紹基・臨書・1

2013-04-16 22:15:12 | 一日一書

 

半切 

 

何紹基 

蘇軾の詩「夜泛西湖五絶」より

 

【新月生魄迹未安  新月魄(はく)を生じて迹(あと)未(いま)だ安からず】(省略)

才破五六漸盤桓  才(わずか)に五六を破りて漸く盤桓(ばんかん)す

今夜吐艶如半壁  今夜艶(えん)を吐くこと半璧(はんぺき)の如し

游人得向三更看  遊人三更(さんこう)に向(あ)って看(み)ることを得ん

 

〈意味〉

魄(月の青白く欠けた部分)が見え出す頃、新月はまだ軌道も定まらず

五六日をすぎると、そうやく空に浮かんで安定する

今夜の月は半月で、半璧(璧は美しい玉)のように艶がある

夜半の十二まで眺めることができることだろう

 

 

お恥ずかしいことですが

これを書いたときは、意味も分からず

ただ何紹基の字の面白さに夢中になっていただけですが

今回、改めて調べたところ、蘇軾の七言絶句であることが分かりました。

絶句は4行ありますが、ここではその1行目を省略しています。

 

 

第49回 「現日書展」(2009.8.5~11 東京都美術館)

に出品した作品です。

 

 

 


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