プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

「総括原価方式」という「ぼったくり」電気料金システム

2012-05-24 09:23:54 | 日記
 ぼったくりバーならば、行かないという選択ができますが、どうも私たちの使用する電力の料金には、その選択肢はない、ということのようです。既に報道でご存知の方も多いかと思いますが、東電の利益の91%は家庭から得ているもので、販売量の62%を占める企業向け電力による利益はたったの9%、殆どタダのような安さで、(割合は違っても、他電力でも同様で)まさに一般家庭からぼったくっていると言える料金システムとなっています。

 これまで電力会社はこうした情報を公開していませんでしたから、初めてこの「ぼったくり」の実態が分かったわけですが、自由契約の大企業が、実際いくらで電力を買っているのかは、未だ「企業秘密」ということです。また、東電管内で言えば、柏崎刈羽原発が再稼動しなければ、さらに料金は上がる(15.87%)と試算していますが、廃炉や除染、賠償、使用済燃料の処理等々、まだまだ料金は天井知らずで上がる(ぼったくられる)公算は大のようです・・・

P.S. 「東電を潰せ」という声が、巷では多いそうです。(法的に)きちんと潰して、資産を整理して、債券を放棄させ、その上で政府が責任を取って被害者への賠償を行う。電力の独占体制を止めさせ、「ぼったくり」電気料金システムを改正して、電気料金を下げる(ドイツでは3割下がったそうです)べきです。危険で割高な原発を廃止して、しかしその巨額の「不良債権」処理の為、(電気料金値上げではなく)税金を投入して、100年、200年の単位でその「借金」を返していくしかないように思うのです・・・

P.S.2 この「ぼったくり」電気料金システムのコスト、設備費、燃料費、その次に掛かるのが人件費です。(参照は『朝日新聞』)これまで管理職が25%、社員で20%の給料カットを行なっていますが、元々高い給料は、カットしても大企業の平均を僅かに上回っているとのことです。(実態として既に)「潰れている」会社の社員としては、破格の高給ということです。その高給を維持する為に、電気料金値上げも必要だということなのでしょう・・・

P.S.3 天下り批判の出ている東電の高津常務ですが、ここのところ電気料金値上げの「ご説明」でTV番組でもご活躍ですが、「お客様」「お客様」と言われても(馬鹿にされているようで)、しかもここまで「ぼったくられ」ては、そうそう黙って頷いてばかりもいられないというものです・・・(過日の、東電会長のお名前は下河辺さんでした。訂正させて頂きます)

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成24年5月24日)