鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

黒田の杯

2018-04-11 22:36:41 | 大工道具
三木の鑿で一番高い?昨年だったかな?もう亡くなられましたけど。

すごく久しぶりに見ました。

卸さんから来た物で「お客さんがすごく拘ってはる人で!」との事でした。


何本かある中で見ましたこの鑿。





カバーを外すとなんと黒田の杯でした。





裏を返すと。中尾もこんな感じです。





鋼入りはと言うとこんな感じです。





いい感じで仕込みました。





この後、磨り合わせて仕上げました。




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黒檀の木鎚

2018-04-11 07:48:02 | 大工道具
毎年この時期に頭を痛める仕事があります。

何とか精度が出てクレームが無さそうな雰囲気です。





これは明らかにクレーム。





芯がずれてます。


これもアウトとしました。

どこが?って思われそうですけど拘れば拘るほど見えてきます。





ひっくり返すと。





棒の部分ですが全部アウトです。





一番右は割れている。一番右は細くなりすぎ。中は微調整加工の途中です。


小さくて細い物ほど難しいですね。




仕事に入った頃は中級製品が多かったので「こんなんでええの?」と親とけんかした物でした。

その頃はそれで良かったんでしょうけど。


上物をさせてくれてた親がいたから今何とかなってると思います。

拘れば見えてくるのが多いので何かと技術的にもプラスになる事が多いように思います。



これも進歩が無ければ出来なかった仕事です。

歩留まりが悪い仕事ですが。
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