鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

宮脇系統5代目

2015-01-22 16:13:10 | 大工道具
またまた間違いがありました。
以前の記事をコピーしてます。

宮脇源治郎さんが宮脇系統2代目の分かれ(分家)ならば、代々続いて5代目が伝統工芸士であられます宮脇正孝さんです。弟さん(分家)で民謡の先生でもあられる さん もおられます。銘は双桃。これが大きな間違いです。薫さんは桃マークの中に旧字の吉(土に口です)で、桃吉と言います。

ならば双桃は? 小山金属(小山さん)のHP見て下さい。あるでしょ。この刻印名。桃が二つ?以前から似たようなのがあるな~!と思いながらきっちり間違えてました。


桃吉は黒裏がほとんどで、芯持ち・グミを付ける事が多かったです。たまに赤樫がありましたが。


また、錦龍(錦政男)さんの親方で宮脇源治郎さんの字はあってました。62・3才で引退されて、83歳まで健在だったそうです。義理の弟で錦清水さんが言われてるので間違いないでしょう。



正孝さんの銘は正繁
若かりしき頃から綺麗な仕上げをされてました。

問屋銘では栄三郎・炭焼きの色とは明らかに違う鮮やかな黒色の福久良
どちらの問屋さんも今は廃業されてます。


以前に撮った福久良の画像がありました。




首の先から色が違うでしょ。
この黒色も綺麗かったですよ。で、鑿の裏がブロンズ色なんです。
一時流行したんです。ブロンズ色。


今の正繁鑿は炭焼き色です。


秋の金物まつりに宮脇さんのブースで注文されたお客さんがおられたそうです。
今有るのじゃなく一から打って。柄はこれで!と。

ここの鑿はうちの部会長の大原さんが普段付けられてるんですが、自分が付けた物もそこにあってご指名いただいた。非常にありがたいです。


鑿が出来たので持って来られました。細軸で5寸5分丈でと。






中尾(コミ)も長くていい形してます。
割れる寸前のこれ位の硬さにして。




横のひずみはこんな感じ。




反りはどんな感じか置いてみました。




いい感じに出来てよかったです。刻印を打ちました(製造物責任?)。




全体像です。




喜んでもらえたらいいのですが・・・。

ちなみに正孝さんと同級生だったと言う事が前回の金物まつりで判りました。
婿入りされてて宮脇家は続いてます。息子さんが高校生家業を次いでくれれば鍛冶屋が続くんですけどどうでしょうね~?
コメント
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