顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

道端の秋…見慣れた雑草たち

2021年10月27日 | 季節の花

仙人の棲み処は雲の上ならぬ地方都市の郊外の小さな団地、ちょっと足を踏み出せば自然の残る田舎道で、すれ違う人もほとんどなくマスクも付けずに済みます。久しぶりの7000歩です。

土手はほとんどイヌタデ(犬蓼)で覆われています。植物の名前に付く「イヌ」は、「否」が訛ったもので役に立たないという意味だそうです。柳蓼という辛い香辛料に使われてきたタデに対して名付けられました。

こちらのイヌホオズキ(犬酸漿)はナス科ナス属、バカナスとも呼ばれ、同属のホオズキやナスのように役に立たないので名付けられました。小さな花は可愛いいのですが…。

ノゲシ(野芥子)は、葉の形がケシ(芥子)に似ているので命名された、背丈が大きく厄介な雑草です。この真っ白な綿毛が飛んでまた子孫を増やしてしまいます。

こちらは今から咲き始めるアキノゲシ(秋野芥子)、花の色が白っぽい黄色です。レタスも同じアキノゲシ属なので、この種も新芽や若葉が食べられるそうですが…。

触れればすぐ落ちそうなムカゴ(零余子)は山芋(自然薯)の葉の付け根に出る球芽です。ムカゴご飯がよく知られていますが、山の上で塩ゆでしてビールのつまみにしたことを思い出します。

この辺でヤマブドウ(山葡萄)というのは、同じブドウ科ブドウ属のエビヅル(海老蔓)のことが多いようです。仙人も少年時代よりずっと山葡萄として口にしてきました。

こちらはノブドウ(野葡萄)でブドウ科ノブドウ属、別名イヌブドウと言われるように食用にはなりません。

藪の中でお茶の花が咲いていました。高い土手の上なので、下向きの花がよく撮れました。

秋を感じさせる野菊、この辺で見かけるのはほとんどカントウヨメナ(関東嫁菜)です、もっともそれ以外はよく知りませんが。図鑑では淡紫色になっていますが、青い色が濃い花や白い花もあります。

伊豆諸島で有名なセリ科のアシタバ(明日葉)の花、畑の種子が飛んできたのでしょうか、冬季にも耐え完全に野生化しています。

早めに紅葉が始まったきれいな葉は、かぶれ成分が漆の仲間では最強というツタウルシ(蔦漆)です。

今年も見つけたハツタケ(初茸)、まわりを探すと結構見つかりました。

少し大きくなってしまいましたが、出汁の美味しいキノコです。お裾分けもでき、美味しくいただきました。

嬉しいことにわが県のここ3日間の感染者数は0,0,3名です。なぜこんなに急減したのかは専門家でも分からないそうですが、果たして第6波があるのでしょうか?人類にとって初めてのケースなので推測の域を出ませんが、やはりマスク着用などの感染対策はそのままに、せめて心だけは秋晴れになりたいですね。

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2 コメント

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フォローありがとうございます (momohakase)
2021-10-31 07:23:54
散歩道にこのような環境があって羨ましいです。私の住んでいる県はコロナ感染者がかなり多い県ではありますが、感染対策をして撮影散歩に出掛けております。
今後ともよろしくお願いします。
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よろしくお願いいたします (顎鬚仙人)
2021-10-31 09:35:18
遠出しないで近くの守備範囲をコンデジポケットに徘徊しています。貴ブログの素晴らしい写真を楽しませていただきました。
よろしくお願いいたします。
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