桜はまだかいな？…偕楽園公園

今年は桜の開花が遅いですね。１２年ぶりの遅さとニュースでも……。

今頃にはすでに満開という昨年の記憶のもとに出かけた３月３０日の偕楽園公園は、まだ多くの樹はちらほらも見あたらないありさまでした。

先駆けの数本が開いていましたが、これは日照条件や温度による個体差でしょうか。

各地の桜祭りの日程も大幅に狂ってしまったというような話も聞きます。なにせ開花から１週間くらいの命なので、それに合わせるのは大変だと、旅行会社の方の話です。

咲き遅れた紅梅がまだ残っていました。やはり春先に咲く梅の花というイメージが強いので、何か恥ずかしそうな咲き方です。

モクレン（木蓮）の紫は咲き始め、白はもう散り始めていました。

ヤブツバキ（藪椿）はちょうど満開、椿は一重がいいですね、という方が多いような気がします。

ヒイラギナンテン（柊南天）の黄色い花、ロウバイに似ていますね。

沖積層の水辺が多いこの公園では、ヤナギ（柳）の芽吹きが多く見られます。この鮮やかな黄緑色は柳色（やなぎいろ）という名前で使われています。

足元に目を向けると、カラスノエンドウ（烏野豌豆）が元気よく春の光を浴びていました。

以上、偕楽園公園の速報でした。

さて、土曜、日曜と２０度超えの陽気になり、やっと昨日３１日に水戸地方気象台が昨年より１１日遅れての開花宣言を出したので、間もなく公園は一気に桜花爛漫を迎えることでしょう。

　世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 　

在原業平　（古今和歌集）