顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

御岩神社

2015年10月10日 | 日記
ボランティア仲間と強風の日、日立の御岩神社に参拝してきました。ここは、高鈴山、神峰山にいたる登山口になるので、何度も来ていますが、参拝だけというのは初めてです。
ずらりと並んだ樹齢数百年の杉巨木から枝が風で落ちてきて、危ないようです。



神社の説明によると、常陸国風土記(721年)に太古よりこのかびれの宮に天つ神 鎮まると記され、かつてこの霊山はかびれ山又は葦原山、天香久山と呼ばれていました。江戸時代には水戸藩の祈願所となり、初代藩主徳川頼房は出羽三山を勧請し水戸領は勿論遠く下総方面よりの信徒等も多く、神仏混淆による祭祀で境内に二十一の神社寺院があり、この一帯が門前町である入四間宿を御町とよぶ大きな霊地を形成していました。明治維新によって神仏分離が実行され神社として純粋な形を保つため、大日堂、観音堂、念仏堂、大仁王門など取払われましたが、境内の遺跡、祭りの内容などは今日でも他の神社と違った昔の名残を伝えています。 



神社なのに、鎌倉時代末期の作といわれる大日如来像、室町時代のものといわれる阿弥陀如来像なども安置されており、境内にもお寺の雰囲気があちこちに残っていました。



ところで、平日の強風の中、第一駐車場は満車…、そのほとんどは女性客です。ウェブで調べると、今ここはパワースポットとして脚光を浴びているそうです。宇宙飛行士が地球を見たときに、日本に光の柱が立っていて、その場所を調べてみたら日立の山の中だったというような話が、実しやかに載っていました。
因みに後ろの建物は、神社なのに、大きな仁王門です。

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