残暑が続きますねぇ。気象庁の定義では、最高気温が35℃以上の日を猛暑日、30℃以上の日を真夏日、25℃以上の日を夏日というそうですが、お盆過ぎにも毎日にように「猛暑日」「真夏日」が続いています。
そういうことで外出もままならず、また無精して在庫写真の中から「対(つい)」になるような植物を探してみました。
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刺身のツマや薬味には欠かせないアオジソ(青紫蘇)は、数本植えておくと便利です。我が家では9月末に実るシソの実をみそ漬けにするため、毎年こぼれ種で出てきた苗を畑に残しておきます。
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アカジソ(赤紫蘇)は何と言っても梅干の着色料、それにきれいな色の紫蘇ジュースなどにも使われます。
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すでに花期は終わっていますが、ノカンゾウ(野萓草)は一重のワスレグサ属の多年草で、古来よりこの花の美しさを見ると憂いを忘れるといわれ、忘れ草として万葉集にも5首詠まれています。
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一方ヤブカンゾウ(藪萓草)は同じワスレグサ属の八重の花です。生育環境は名前の通り藪や草原の茂みを好むような気がします。
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そろそろ咲き始める秋の七草オミナエシ(女郎花)…、最近では野原で見かけることが少なくなってきました。名前が付いたのは平安時代から、おみな(女郎)は高貴な女性、「えし」は古語の「へし(圧)」で、美女をも圧倒する美しさから名付けられたという説などがあります。
万葉集では14種詠まれています。
をみなへし 咲きたる野辺を 行き廻り
君を思ひ出 た廻り来ぬ 大伴家持
(女郎花の咲き乱れている野辺をめぐり歩いていると、あなたを思い出し回り道してきました)
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対の名そのもののオトコエシ(男郎花)、オミナエシに対立させて名が付けられたとされますが、葉や茎も大きく太く毛深いのでまさに「男」の名にぴったりです。
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ワールドカップで大活躍の女子サッカーチームの愛称にもなった「大和なでしこ」は、このカワラナデシコ(河原撫子)のことです。秋の七草でそのしなやかな茎や葉、繊細で可憐な花を、古い時代の女性像にたとえて言われてきました。
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大洗海岸の松林で見つけたハマナデシコ(浜撫子)、その名の通り海辺に自生する同じナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
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秋の初め爽やかな芳香でその存在を知るキンモクセイ(金木犀)…原種のギンモクセイに対し、黄金色の花をつけることから名前が付いたといわれています。木犀は樹皮が動物のサイ(犀)の皮に似ていることに由来するそうです。
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こちらが原種のギンモクセイ(銀木犀)…、花の色が白か淡黄色で香りもやや弱く花の数も少ないとされます。17世紀頃に中国から渡来しモクセイ(木犀)とよばれていましたが、明治になって金木犀が入ってくると、区別のために銀木犀とよばれたそうです。
それにしても夏の暑さが年々厳しくなるのは、地球温暖化のせいとすれば、我ら子孫はそれに耐えうるように進化していくのでしょうか。温暖化の元凶にもなるクーラーも、電気代の値上がりもあって控えめにして青息吐息の仙人は、来年の夏は乗り切れるか心配です。
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