約半世紀前に郊外の高台にできた小さな団地に住む仙人の散歩コースは、女性の方は一人歩きを避けるほどの人家のない自然の中です。
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ウワミゾサクラ(上溝桜)は、葉や枝は桜にそっくりのバラ科サクラ属でも花は穂咲き、しかしよく見ると五弁の花は蕊の長い桜の形をしています。材の上面に溝を刻んで亀甲占いに使ったことからの命名だそうです。
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高速道のフェンスに絡まったミツバアケビ(三つ葉木通)は雌雄同株、雌雄異花で、上が雌花で下の垂れているのが雄花です、
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薄暗い一画に毎年顔を出すシラユキケシ(白雪芥子)、株がだんだん増えて楽しみですが、ネットで見ると繁殖力が強く駆除している地域もあるとか、とてもそんな風には見えませんが…。
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タツナミソウ(立浪草)、北斎の描く波がしらのような花が同じ方向に向いています。まさしく名を付けた人に拍手です。
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畔のアリアケスミレ(有明菫)、以前はいっぱい顔を出していましたが、今は探してもなかなか見つからなくなりました。
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どこにでもあるカラスノエンドウ(烏野豌豆)、この豆鞘を食べた人のブログでは、味がなくてあまり美味しくないと出ていました。
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一方、家庭菜園に蒔いたスナップエンドウは、暖冬のせいで冬も成長を続けて茂り過ぎ、豆を見つけるのに一苦労です。
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この豆の茂みの中を絶好の棲み処としているのがトカゲ…、ウェブで調べるとどうもカナヘビのようですが。可愛らしいので「愛蛇(かなへび)」という名が付いたといわれています。
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タケノコ(筍)も最初のうちは高値で出ていますが、だんだん採る人もなく放置されやがて足で蹴飛される運命が待っています。
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田んぼの水路にメダカ(目高)の集団、農薬にある程度順応しているとはいえ、水が枯れる冬季には淀みの中でじっとして春を待っていたのでしょうか。
花あけび雄花雌花とこくうすく 山口青邨
屈み見て立浪草の濤のさま 森重昭
筍の脱ぎたる皮は一張羅 辻田克巳
筍を好きに掘れよと僧の留守 松尾緑富
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