ミズキンバイ(水金梅)はその名の通り水辺に生育し、五弁の梅のような花はまるで家紋のように端正です。自生地も限られていて絶滅危惧種に指定されているそうです。(逆川緑地)
ミソハギ(禊萩)は味噌萩と思っていました…、お盆の時に萩に似たこの枝を水に浸して禊ぎをしたことが名の由来だそうです。(逆川緑地)
オカトラノオ(丘虎の尾)の名前の由来は一目瞭然ですが、偕楽園の六名木の「虎の尾」は異説が多くいまだに断定できません。(散歩道)
栗の花の根元に可愛い実がチョコンと顔を出しました。約2か月後には立派なイガグリの姿になることでしょう。(散歩道)
ノカンゾウ(野甘草)はニッコウキスゲと似ていますが、上向きに咲きオレンジ色が濃いことで区別できます。(逆川緑地)
朝顔と違い昼間も咲いているのでヒルガオ(昼顔)、根茎で地中を伸びるのでいろんな所に顔を出します。(散歩道)
毎年、芝生の中に顔出すネジバナ(捩花)は、環境のいい花壇の中に移植してやると消滅してしまいます。野原でもそのような状況で生育しているので、芝生の際に移植したら今年は63本も咲いています。
植物のハンゲショウ(半夏生、半化粧)の葉は、開花の時期にだけ表面が白くなって昆虫を呼び寄せ、花が終わるとまた緑色に戻るという、マタタビと同じ自然界の見事な仕組みを見せてくれます。(沢渡川緑地)
一方、暦の半夏生は、夏至の11日後で今年は7月1日、その日にタコを食べる習わしがあり、スーパーのチラシを賑わせていました。
ネムノキ(合歓の木)の花はそれらしく見えませんがマメ科の落葉高木、夕方になると葉が閉じて眠ったようになります。(沢渡川緑地)
合歓の花の仕組みに驚きました。細くて赤い花糸は雄蕊、中央にある花糸が束になっているのが頂生花といい、この株だけに蜜があります。
象潟や雨に西施が合歓花 芭蕉
どの谷も合歓の明りや雨の中 角川源義
合歓咲いてゐて人の世の待時間 今瀬剛一