顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

大洗あんこう祭

2016年11月13日 | 日記

大洗のマリンタワー前広場で、あんこう祭りが開かれています。土曜日は舞祭で、子どもたちによるダンスコンテスト、思い思いの衣装で踊っている姿は、まさに堂に入ったものです。大洗といえば、ガールズパンツアーのグッズの店も出ています。

目玉のあんこう汁200円には長い列、すでに完売の紙が貼られていました。子供の頃、父と平潟港まで鮟鱇を買いによく行きました。100円札で3匹くらい、とても安かったのを覚えていますが今じゃ高級魚、当時はもっぱら肝で酢味噌を作る友酢和えで食べていました。

マリンタワーに秋の雲が写っています。まるで現代アートの大きな作品、題名は「切り取られた雲」??この雲は多分、ここ大洗にピッタリのうろこ雲(鱗雲)でしょう。白色で陰影のない雲片が集まって魚のうろこや水面の波のような形状をした巻積雲です。さば雲、いわし雲と同じで、見た感じで区別していいようです。

足元にぶどうのような実が落ちています。生け垣のシャリンバイ(車輪梅)です。車輪状に出る葉と、花が梅に似ているとのことでこの名がつきました。海岸沿いによく育ち、奄美大島ではこの樹脂が特産の大島紬の染料になり、また、沖縄の芭蕉布の染料としても利用されているそうです。

老妻の火を吹く顔や鮟鱇鍋  正岡子規
うろこ雲天の方円自在なる  鷹羽狩行
鰯雲個々一切事地上にあり  中村草田男