上海で日本語を話している中国の若者達

中国人に囲まれて日本語で通していく日常の出来事を書き綴っています。

目の前で切った肉しか買わない中国の主夫

2014年07月23日 | 日記

日本国内にまで流通し、大問題になっている不潔食肉流通事件。

組織的関与が疑われていますが、なぜ多くの者が平然と関与したのか。

報道映像を見る限り、工場での加工現場も酷い物ですが、多分日本で目にする方に一番ショックなのは、食肉工場労働者に、(自分の口に入らないと思っている?)食べ物をぞんざいに扱う事に抵抗が無かったことでしょうか。

この背景には、、工場労働者の資質と衛生観念と常識の欠落という問題の他に、出稼ぎの都市住民、それもミドル収入層以下の人たちには、まだまだ高嶺の花の外資系ファーストフードという、経済格差の大きな問題もあります。

廉価な食品には、それなりの理由とリスクがあるという事です。

この国では目の前で切った肉しか買わないのが上海主夫(上海では男性が料理する事が圧倒的に多い)の常識ですから、外食は危なくて当たり前という(危機)意識が蔓延っています。

廉価で製品供給する企業の商品には十分な注意が必要な事を、当地に生きる庶民は肌で感じていて自衛しています。

今回の件で、これが世界では誤った常識であることに、この国の庶民が気づいてくれる事を願うばかりです。

 

 

 

 

ちなみに最近の私は、デパ地下の日系スーパーで買った海魚を使っての自炊が夕食の定番となっています。

海外での自衛、大切ですから。