キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

 ささやかな悩みの数々

2011-02-23 21:48:59 | アメリカの大学で教える

引越しして続く悩みの数々

その1 ちょっと目を離した隙にアクシデントのたえないシェークスピア。今日なナント寝室にう○○の山を2つも見つけてしまう。もう一度トレーニングのやり直しだが、今からでも間に合うのだろうか。

その2 トイレの故障。修理にきてくれた人が結局原因を見つけることができず、床に接着してあるトイレをのこぎりで切り取り、中の配水管が老廃していることがわかる。周りのタイルを削ったりしてトイレを外したので、完全に新しいトイレを備え付けるまでには随分時間がかかりそう。

その3 6年生の娘はどうも今の学校が好きになれないらしい。娘の話によると、授業中も先生の話を聞かず騒いでいる子どもたちが多いそうだし、親としては宿題が出ないのが不思議だ。一応はギフテッドと名づけられているクラスらしいが、本当にそうなのかどうか、娘の話を聞くと疑わしい。この前も昼休みに校庭で2組のカップルがキスをしていて、先生が「昼休み中にキスはやめなさい!」と注意したそうだ。友達から「別れたばかりの彼氏の顔を学校で見るのがつらい」というような悩み相談を受けたりするらしいが、こんなメロドラマを今からしていて将来が心配(本人は真剣なのだろうけど)。

しかし私の悩みはまだかわいいもので、先日もある学生がメールで「12月に母が突然死去し、まだ悲しみのおさまらない最中に、体調不調のため病院に行くと、右の腎臓を摘出しなければならないことが分かりました。さらに2週間前、突然夫より離婚を言い渡され、今は友人や息子の家に寝泊りしながら過ごしている毎日です」と知らせてくれた。このように複数の苦しみを同時に経験しながらも、「それでもがんばって学業を続けていきます」というのがアメリカの社会人学生の凄いところだといつも感心する。大学の卒業証書を手に入れる夢が、絶望の中の唯一の光なのかもしれない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2、3年で大学卒業可能なアメ... | トップ | Battle Hymn of Tiger Mother... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカの大学で教える」カテゴリの最新記事