キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

アメリカの家探し

2006-10-17 23:01:11 | アメリカ便り
 夫が就職面接を受ける度に、家探しが始まる。今までは私も夫に同伴して、夫が面接の間、現地のリアルターに頼んで、いろいろと案内してもらっていたが、今回は行かないことにした。せっかく希望の家が見つかっても、夫の仕事が決まらなかったらその落胆が大きいので、本決まりになるまで、待つことにする。
 そうはいっても、1ヶ月前からインターネットのデーターベースで家を検索し、大体相場がどんなものか、感覚的につかむようにしておいた。普通、希望の地域、ベット数、バスルーム数、家の大きさ、予算、などの基本条件を入れると、条件に適う家が出てくる。写真がついていたり、3D になっていたりすると、より具体的に家の様子がつかめて、候補に入りやすい。もっと詳しい情報としては、年数、ガレージの数(アメリカでは車3台入るガレージも珍しくない)、プールつき、湖に面しているかどうか、なども検索に入れることが可能である。私がその他、気になるのは、床である。タイル、木、カーペット、ラミネートされたもの、など種類があるが、カーペットは質の悪いものにあたると、掃除が大変だということを経験より学んでいる。
 まず決めなければならないのは、新築の家にするかどうかである。アメリカでは、家が少々古くなってきても、価値が下がることは少なく、その地域の値段が向上すれば、家の値段が2倍や3倍になって儲けた、という話も聞く。以前、築100年の家をリアルターに見せてもらったが、召使い専用の階段があったり、ドアが小さかったり、専用の料理人が使うような大きな台所があったり、など博物館を案内してもらっているようで面白かった。しかし、隣の家が、ジャンクヤードのようにガラクタが山積みされているのを見て、興ざめしてしまった。隣の人のライフスタイルによっても、家の値段が左右されるような気がする。
 しかし、家が古ければ、毎週末は家の修理で終わってしまう、という話もよく聞く。古い家だと、それぞれ個性のある造りになっていて、味のある住まいを楽しめる、という利点はあるものの、小まめにペンキをぬったり、壊れたところを直したり、落ち葉を集めたり、といったライフスタイルが合っている人ではないと難しい。
 新しい家の場合は、木が全て切り倒されて、住宅をつくることが多いため、閑散として、なんとなく寂しい。クッキーカッターハウスと呼ばれるように、同じようなモデルハウスが並んでいる場合も多い。しかし、私たちが今住んでいるような地域では、全て新しい家であるが、いろいろな建築家が入り込んでいるため、家一つ一つ特徴があって、いい雰囲気をかもし出している。私たちは5年前に新築の家に入ったが、その頃植えた木が今では3メートルほどに成長してくれた。そう思うと、新築の家でも、住む人次第で味のあるライフスタイルを楽しめる。
 後、決定要素となるのは、子どもの学区である。公立学校に通わせる場合には、学校の教育レベルが大きな決め手となる。普通は、標準試験のスコアが公開情報なので、子どもの教育に熱心な親はスコアの高い地域の家を探す。私たちの場合は、スコアが普通でも、特殊教育のサービスがきちんと受けられるかということが、気になる。私の友人の自閉症児を持つ親は、息子が学校を逃げ出すことが多いため、その学校近くに引越ししたそうである。私たちは、幸いそこまでの心配は今のところないが、学区によって特殊教育の質に大きく差があるので、考慮したい点である。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アメリカの小学校便りーユニ... | トップ | 大学対抗のフットボール試合観戦 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ネットの時代ですね。 (mam)
2006-10-18 14:05:12
環境や間取りが画像で見られるインターネットは便利ですね。

就職が決まって、快適な家が見つかることを祈っています。
返信する

コメントを投稿

アメリカ便り」カテゴリの最新記事