明日から子どもたちの通う小学校と中学校で、州の学力標準テストが始まる。
これは、年に1-2回行われるテストで、生徒指導に用いられるだけでなく、各学校や学区のアカウンタビリティを証明するものとして、データーは厳密に取り扱われる。
前にもブログで数回書いたが、学校にとっては、州の合格基準に達した生徒数の割合は非常に気になることで、それにより学校への評価が分かれてくる。そして点数の良い学校は「優秀校」としてのお墨付きをもらうこともできるし、何よりもその結果は公のデーターとして誰でも閲覧できることになっている。
たとえば引越しを何度も重ねる私たちにとっても、子どもにとっての良い教育環境を選ぶツールとして、その地区の州の学力標準テスト結果を参考にする。一般的にいえば、治安が良く金のある学区〔ミドルクラス、アッパークラスの人が住む地域)=学力標準テストの結果も優れている、というのがアメリカの図式。それを崩すために、チャータースクールなどが設けられているわけだが、親の社会的地位や教育レベルが子どもの点数につながりやすいというのが、アメリカで格差社会が改善されない原因なのかもしれない。
息子の中学の校長先生から、金曜日にEmailと電話メッセージで、「月曜日から標準テストが始まりますので、日曜日にはよく睡眠をとり、栄養のある食べ物をたっぷり食べさせて備えてください」という連絡があった。娘の学校からは、日曜日の夜に、Emailと電話メッセージで、「月曜日から金曜日までは標準テストがありますので、学校は立ち入り禁止となります。また学校のTシャツを着てくるように促してください」ということだった。
そういえば数年前、標準テストの日と知らずにある学校を訪問した時、立ち入り禁止の標識が学校の玄関に立ち並んでいたことを思い出す。ちょっとしたことでも子どもたちの気がそれて、12分に力を発揮できなければ、学校の評価が下がってしまって大変なことになるのだろう。
おそろいのTシャツは試験を受ける際に、士気を高めるために着るらしい。試験前におやつを食べさせたり、シュプレヒコールがあったり等、各学校でいろいろな苦労や工夫がみられる。特にキンダーガーデン(小学校1年の前の学年)でそのような試験を受けさせる地区では、回答欄を鉛筆で黒く塗る練習をさせるそうだ。
いろいろ論争のあるアメリカの標準試験。
子どもたちにはプレッシャーですね。
実力が出せますように!
私ができることは、いつものシリアルではなく、和食の朝食で送りだすことぐらいかな?