今回の査読の中で、編集長のコメントで気になったのが、研究が非常にU.S. Centricなので国際的な貢献度があまりないという点。このU.S. Centricというのは、おそらく米国中心主義という意味。よくダイバーシティのクラスで、ethnocentric(自民族中心主義)という用語を紹介しているが、それに類似した意味合いを持つ言葉だと思う。アメリカの価値観や特徴を中心に論文が書かれているのが、この英国の編集長には気に障るのかもしれない。さらに編集委員のメンバーも大多数が英国の大学教授なので、この微妙なコンテクストの中でいかにイギリスを持ち上げながら、論文を修正していくかが、採択の道につながりそうだが難しそう~。
論文の筆者である私は日本人だし、共同執筆者のアドバイザーもロシアにルーツを持ち、ロシア教授のもとで学び(ブロンフェルンブレンナー)、ロシア研究を精力的に行ってきた英語とロシア語のバイリンガル。私たちの研究のフレームワークは国際的だと思っていたが、他の国の研究者から見ると、そうでもないらしい。
研究者の道はなかなか奥が深いのですねぇ。
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