期末試験の季節。
私の所属する大学でもそろそろ成績提出の締め切り。そんな折に、こういう記事が目に付く。
"The Most Commonly Awarded Grade at Harvard Is an A"
ハーバードの学生新聞によると、学生の成績の中央値(median、データーを並べたときに中央に位置する値)はA-だということで、学生に与えられる最も多い成績は、Aだとか。
これは意外だった。
私が大学院時代にTeaching Practicumと称し、学部生の授業をもたされた時には、指導教官から成績にAが多すぎることを注意された。Aは、特別でなければならないらしい。
ほとんどの学生がAを取れる授業ならば、授業をさぼらず毎回出席しちゃんと勉強した学生を不利に落としいれることになるだろうし、長い目で見て学生のためにならないと思う。
しかしハーバードの学生にそれだけAが多いのは、やはり優秀な学生が多いためなのか、あるいは高校までストレートAできた学生たちが、Aを取れないことに対して教員にプレッシャーをかけてくるのだろうか。
私のクラスの中にも、もしAを取れなかったら人生の終わりのように心配する学生が時々いる。しかしそういう学生ほど、熱心に猛勉強し、最後は無事にAをとり、私の方もプレッシャーから解放されるが、人それぞれ。
教員としての立場だけじゃなく、親として気になるのがうちの高校生の子どもたちの成績。上の自閉症の息子は、猛勉強する努力家で、下の娘はのんびり屋。二人を合わせて2で割ったら親の苦労も減るのだけれど。
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