1年間助成を受けたフェローの仕事が終了した1週間後、もとの大学教員の仕事に戻る。
6週間の夏季集中講義。今回受講する学生は、アジア系の割合が三分の一近くで、その中には留学生も含まれている。年によって変動するようだが、アフリカからの移民の学生が多い時もあれば、ヒスパニック系が目立った年もあった。国際都市シアトルとその郊外在住の学生が多いためか、その地域性も反映しているらしい。
しかしアメリカやヨーロッパにおけるヘイトクライムの事件がどんどん起こっている中、ダイバーシティーの授業を担当するのはなかなかしんどい気持ちになる。
先週ある学生が、7月5日ルイジアナ州バトンルージュで起こった黒人男性のAlton Sterling氏が警察官に取り押さえられた後射殺された事件について、レポートを書いてもいいかと聞いてきた。そして昨日、テキサス州ダラスで行われた警察による黒人の射殺に反対するデモで、黒人男性が白人警官を狙って5人を射殺、複数がけがをした。あまりにも目まぐるしく頻繁に起こる事件の中、どのように授業を行っていったら良いのか、ますます分からなくなる。特に大統領選が絡むと、つい感情的になってしまいやすいので、より難しい。
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