1週間前、授業を終えた息子からパニックの電話がかかってくる (これまでの様子)。
その日は最初30人程の受講者がいたそうだが、途中で25人が教室から出て行ったらしく、最後には5人しか残らなかったらしい。参加している学生たちに全然うまく説明できず、悲惨な授業だったらしい。
同じ日、息子が苦手とするグループプロジェクトでも、グループのメンバーが全然何もやってくれずひどいプロジェクトを提出するはめになったということもあったことから、息子にとっては最悪の日。
電話での最初の一言が、「今から車に衝突して自殺する」だったので、びっくりしたが(息子の自殺宣言は今に始まったことではないが)、落ち込むこと続きのストレスフルな一日だったらしい。私たちがアドバイスしても、まったく建設的な会話ができる状態ではなかったので、ともかく電話を切る。
夫はそういう息子の対応を見て、かなり重いストレスで落ち込んでしまったが、10分後に今度はこちらから電話をかけてみると、レストランで夕食を食べている様子。今から死のうを思う人は、食事をすることはないだろうと思い、とりあえず安心。
次の日、電話では埒があかないので、Emailでアドバイス。スーパーバイザや先生に相談してみたらというような内容のことを書いたが、結局同じティーチング仲間と話をし、グループプロジェクトのメンバーの一人とも話ができたらしく、見通しが立ったらしい。
その次のティーチングは、受講者が5人ととっても少人数だったが、満足できる授業ができたらしく、報告をしてくれた時の声は明るかった。落ち込むのは早いが、立ち直るのも早い息子を頼もしく思う。
週二度の授業。夜の8時半に授業が終わるが、心配でその晩電話をかけてしまう親の私たちは過保護なのだろうか。あるいは自閉症者である息子に、そんなストレスになるようなことはやめなさい、と言った方がよかったのだろうかと思ったりする。受講している学生たちに申し訳なく思ったり、いやそんな風に思っては自閉症者に対する差別になると思ったり。まだよくわからない。