キキ便り

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オットの仕事の危機

2012-09-09 20:50:56 | リストラから教えられる人生

 

オットの仕事のストレスは、ここ数ヶ月続いていたが、先週は限界に到達。

ボスと打ち合わせし、承認してもらった予算がすべてつかなくなったというニュースが入る。今後どうやって自分の部局を運営していくか困難のきわまり。人材を切らなければならない、予定していたプロジェクトができなくなる、など弊害は大きい。

オットのボスは、財政関係に関してはMr. Deficit (赤字)とニックネームがついている程、能力に欠けているということは聞いていたが、ここまでひどいとはオットも予想してなく、ショックで言葉もない様子。しかも予算がつかなかったことを、全てオットがなぜか責任をとらなければならないことになり、オットは怒りを抑えるのに苦労。

つい最近までこのボスのもとで働き、今は別の大学に移った元同僚に聞いてみると、彼は物忘れがひどくなり、仕事を処理していく能力がだんだんなくなってきたのではないかとの助言。この彼女は、大学の新運営に落胆していた時期に、別の大学からヘッドハンティングされた人。彼女のアドバイスは、Provost(副学長)に直訴したら、とのこと。

確かに、オットはこのボスと何回話しても、どうしても話がかみあわない、理解してもらえない、前説明したことをすぐ忘れられてしまう、ということをここ数ヶ月経験し、悩んできた。分かってもらえないことを分かってもらえるように、いろいろ工夫して資料を提出したり、メールで説明したが、怒鳴られたり、机をこぶしでたたかれたり、ボスは感情的になることが多かったらしい。オットはできるだけ自分の感情をセーブしようと力を尽くしてきただけに落胆は大きい。

直訴するには職を失うリスクを伴い、最終手段になるが、ここまでいった以上、もうそうするしかないのかもしれない。

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オットの中では、前の大学で経験したリストラ事件がまだ傷として残っている。オットだけでなく、次々に同じ立場の人たちが降格されたり、首を切られたりし、また愛想をつかして去っていった人も含めて、6人中今残ったのは1人だけ。

このことは大きな事件として、キャンパスや地元の新聞でも話題になったが、自分がたとえ犠牲者だとしても、仕事をやめさせられたというのは、汚点として残る。

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人生の中では、思わぬ出来事ー家族の死、病気、災害、失業などで、安定していた毎日が一転することがある。今回はどうなるのだろう。どのような出来事が起ころうとも全てを益に変えてくださる方が、どのように働いてくださるのかと思い巡らし、祈る。 

コメント (5)
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