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キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

第二反抗期と自閉症

2011-04-10 18:07:10 | 自閉症アメリカ教育事情

高機能自閉症の息子との口ゲンカが最近、ますます増えてくる。

思春期という年齢もあるのだろうか、自立に向けて親に抑制されず自分の思い通りにしたいという気持ちと、ルールはしっかり守らせたいという私たちとの間にいざこざが耐えない。

ケンカの90%の理由は、宿題をどんどん先延ばしにし、夜9時頃になってやっとパニックになり、周囲にあたりちらすという行動。そして終わらないものだから、朝5時半起きし(声が大きいので、本人だけでなく家族の皆も仕方なく起きてしまう)、登校ぎりぎりまで宿題をするというさま。夜12時頃に就寝する私は、息子のおかげで睡眠もなかなかとれず、鬼のように怒り散らすという情けない姿だ。

宿題の最大の敵はインターネット。Net Nannyなどのフィルターで何度もブロックしても、息子はコンピュータにかけては天才的な勘があるらしく、抜け道をみつけ、気がついたらYoutubeでビデオを見たり、いろいろなサイトをクリックしている様子。

自閉症児にとって、コンピューターは麻薬中毒みたいなものだ、と自閉症のワークショップで5年前に聞いたが全くその通り。しかし息子の学校の宿題はインターネットを使うものも多いので、全くブロックするのは難しい。

自閉症の特質なのか、あるテーマに興味を持つとそれに関連した動画やサイトをどんどん探してくる。「竜巻」「世界一早いジェットコースター」くらいならまだかわいいものだが、「窒息の仕方」「自販機からお金を盗む方法」など、それ以外にも信じられないようなサイトにアクセスしているようだ。知らない方が幸せなこともあるだろうが、やはりそうはいかない。

夫や私とのケンカがエスカレートしてくると、最近は暴力的な行為や精神的にもろい面がめだつようになった。今日は心配になって、家のナイフを全てガレージに隠した。「うつ」とまではいかないが、やはり専門家に相談しなければと思う。ちょっとしたことが引き金になって、だんだん悪い方向に思考が偏っていくのが目に見えるようによく分かる。

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息子が小学校低学年頃、言動を親が注意したり、自分の思い通りにならない時には「死んでやる」といって、動いている車から飛び降りるような真似をすることがあった。それ以外にも、家出の真似事、自殺という言葉を口にしたりして、その時は心配でたまらずカウンセラーにつれていった。年齢とともにそういう言葉を口にする(脅して、相手の気をひく。自分の怒りを表現する)ことはなくなった。しかし思春期に入り、精神的にも不安になってきているのだろうか。今となっては体も大きいので、私も一人で対処するのには不安が残る。

自分探しのこの時期は、いろいろな感情が複雑に心の中を渦巻き、自分ではとても処理できないという状態なのだろうか。親の私たちも何もできない。第三者の介入が必要だ。

 

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