このブログで何回か紹介したベストセラー小説のThe Shack.。クリスチャンのフィクション小説としては大変珍しく、アマゾンの売り上げでは現在第三位。
この夏、毎朝少しずつ読み続けた感想を述べてみたい。
小説は、主人公の男性が最愛の娘をキャンプ場で何者かに誘拐され、残虐に殺されたという設定。途方にくれ、深い悲しみの中で神に対して怒りと不信感を抱いている主人公のもとに、神様らしき人から手紙がくる。
この夏読んだのは、主人公が神、主イエス、聖霊なる人物と出会い、それぞれとの対話を通しながら癒されていく後半の部分。作者の語り口は臨場感があり、自分と主人公がいつのまにか同一化しつつ、話の中に引き込まれていく。
この本は、神学的には正確ではないとの批評も受けているらしいが、神との関係、罪のゆるし、愛などについて、今まであいまいにしか理解できていなかったことに解答をもらったような気がし、思わずところどころのページに線を引いてしまう。
時には涙なくしては読めない箇所もあり、少しずつ心が洗われ、癒されいくような気持にさせられる。天国に行く前に、天国を見せられたというのが、率直な感想。もちろん、作者の創作が多いのでそのまま鵜呑みにはできないが、天国はこんなに素晴らしいところに違いないと、期待を抱かせてくれる。
手元に置き、何度も繰り返して読み直したい程のこの夏のお勧め本。