Kazekaoru

退屈と付合うの結構大変です。
心に残ったことを、初夏の風のように書いていけたらと思っています。 

fine autumn sky

2020-10-30 20:02:58 | kazekaoru

 

深まる秋にトランペット音色が、

 

谷戸のすみきった青空に響いていく。

 

 

煩わしい日々が続いているが、

 

すみきった青空を見ていると、

 

それもすっきりした青空の中に消えていく。

コロナ第二波がクラッシュになりそうだが、今日のように天気が良いと嘘のようにも思える。明日も晴れるだろうか、穏やかな日差しだろうかと思う。秋の夕暮れの陽射しを見ていると、時計を見る回数が増えている。時間は24時間と決まっているが、これから恋するものように日差しを求めて行く。

 

夏の一日の陽ざしは長い、夕暮れの頃に焦燥感を憶え、世界は回転し明日も足早に陽が射しが戻ってくる。明日はよい日になるかと思うと、いやなことがあったらA Change gona comeさ、と僕は思う。そんなことを彼女に話すと、マスクのような無表情な顔になり、「私は自分を誇示するためにたくさんの金を使い、お洒落をすることで自己主張し、よい気持ちなるのよ」、と言った。僕はそんな彼女の活発なところと、時より見せる繊細さが好きだった。僕の前を歩いていたみんなは、暑そうなターコイズブルーの海に向かって走り出した。

                                                                                                                                                                                                                             


枯葉の絨毯。

2020-10-23 19:55:55 | kazekaoru

 

谷戸を通り抜けていくと、

 

枯葉の絨毯に秋の深まりを感じる。

 

金木犀にコスモス、

 

満開のコスモスを見ると、

 

色彩の鮮やかさに目が覚める。

日中の日差しの強さに半袖になり、家路につく頃には夕暮れを迎える。そして家に着くと顔を洗い、うがいをしごくごくと水を飲むと疲れがとれる。今日のように20度を超える気温だと、秋の爽やかさに清々しさを感じる。そして、夏がどこかまだ隠れている陽気の煌く海の景色を見たくなる。

 

ヒロシを先頭に浜辺の街を歩き始めると、砂浜に向かってホテルから緩いスロープになっている。僕たちは砂浜に向かって歩いていくと、早朝見たレストランはまだ静かなたたずまいだった。二人で歩いているよりも、その店はずいぶん近く感じた。ヤシの木に挟まれたその店には、きっとおいしいドライマティーニがあるだろうと思った。そんなことを思っていると、暑そうなターコイズブルーの海が涼しそうに見えた。

「今年のアルバムに、この景色がはいるわよね」、と彼女は言うとカメラを向けていた。僕も地平線まで見えるターコイズブルーの海を見た。

 


鱗雲

2020-10-16 19:55:52 | kazekaoru

 

 

台風14号が無事に通り過ぎ、

 

秋の深まりは木々に伺える。

 

 

今日は朝からあまり天気は良くなかったが、

 

それでも、

 

半そで姿で闊歩していると清々しい気分になった。

 

入道雲から鱗雲にかわり、

 

清々しい朝に秋らしさを感じた。

今年から「体育の日」が、「スポーツの日」7月24日にかわり10月の祝日なくなくなった。10月中旬を過ぎてようとしてしているが、秋晴れが見られない。祝日がなくなり、すっきりとした秋晴れも見られず、コロナの影響もあってやるせなさを感じさせる。

 

ヒロシと僕と彼女は、エレベーターに乗りロービーに下りた。エレベーターの中で僕は、早く起きて浜辺に行ったせいか眠気が襲っていた。ロービーを出ると他の四人が、夏の強い陽光を浴び噴水の虹と重なって、すっきりした気分になった。噴水のオブジェは、透明な海の中の貝を現しているようだった。

「店が開くまで、この辺りを散歩しましょう」、と彼女が僕に言うと、すでにヒロシを先頭にみんなは浜辺の街を歩き始めていた。噴水には夏陽射しがさし、相変わらず虹がかっていて、その背後の貝のオブジェに僕は海底にいるように思えた。

 


十月上旬。

2020-10-09 21:02:05 | kazekaoru

 

台風14号が本州を縦断しそうだが、

 

今年はあまり被害が出ないことを祈ります。

 

 

今週は朝から比較的良い天気に恵まれ、

 

気温も上がり比較的過ごしやすかった。

 

赤い鶏頭が咲き厚い入道雲が空をおおい、

 

夏日の陽ざしにそれは木々と一緒に輝いていた。

朝焼けの空の下半そで姿で谷戸を抜けていくと、清々しい大気が素肌をふれ大地と一体となる。紅葉の足音が聞えてくるこの時期から、一年で心身ともに軽やかで爽やかな季節に入る。そして運動会の花火の音とフォークダンスの音は、小さな胸で嫉妬をしていたことを思い出す。

 

浜辺の街らしいホテルから見える景色は、サーフィンにウィンドサーフィン、砂浜ではテントをはりその景色と青く煌めく海を見ている観光客が見えた。僕の腕に彼女が腕をまわし、ヒロキに聞こえるようにレストランでブランチをしようと言った。厚い入道雲が煌めく青い海をおおい、カモメがその海の上を旋回している。ヒロキの他の四人は、すでに噴水の前で待っている。

「いいよ、その店どこにあるの」、とヒロキが言った。

「海岸通り、部屋で待っているわね」、と彼女が言うと僕は受話器を置いた。

 

 

 


AUTUMN

2020-10-02 19:59:15 | kazekaoru

 

秋らしい清々しい朝だったが、

 

昼からは強い陽射しが戻り、

 

コロナ下では幸いのような気がした。

 

ゆっくりと目覚められる季節は、

 

爽やかな微風の吹く大地から、

 

青空を見上げると希望が湧いてくる。

日ごとに空は高く澄みわたり、秋の深まりは谷戸の木々に変化が見られる。そして落葉樹が葉を落としっていくのを見ると、トランペットの音色が響ように、ときに人はその哀愁のある景色に嘆息する

 

部屋の電話が鳴っている。僕はみんなが起きる頃だと、電話の受話器を上げるとヒロキからだった。「今日の予定は?」、と言う。

「大した用事はないだろう」、と僕は問いかえした。ホテルの庭の噴水に真夏の朝日が差し、湧き上がる水に虹をつくっていた。その前には、幾何学模様のオブジェが立っていて、その上をカモメが旋回し、その風景が浜辺の街らしい風景に思えた。彼女が僕のそばによると、さっき見たレストランに行ってみないと言った。


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