Kazekaoru

退屈と付合うの結構大変です。
心に残ったことを、初夏の風のように書いていけたらと思っています。 

「家族旅行」 higurasi

2011-07-13 20:34:31 | kazekaoru





今日も真夏日だった。
随分と暑かった。
海にでも行きたい気分だった。
午前中は、海風が吹き随分と涼しい。
夕方は、夕凪で体がべとべとする。
しかし、夕日を見たいと思う。



自宅に早く帰ればいいが、夕日はやはり見たい。
今週、江ノ島に行ってみると、
入道雲の間に富士山の頂上が出ていた。
まぐれだと思う、この時期に富士山が見られるのは。
撮影している時は、富士山を撮れると思っていなかった。
丹沢山系と箱根をピーントを合わせていた。
自宅に帰り、パソコンで覗いていると、
入道雲間に灰色の映像が浮かんでいた。
じっくり見ると、富士山だった。



鎌倉はどうだろうか。
秋になれば、空気も澄み大島まで見える。
もしかしたら、今年は鎌倉の海岸から大島が見られるかもしれない。
由比ガ浜海岸、材木座海岸、七里ガ浜海岸どこで見られえるだろうか。





「家族旅行」 higurasi

 
始発のプラットホーム
 辺りが明るくなり始めた
 まだ、背広姿の乗客は少ない

 何時もと同じプラットホーム
 一人乗客が近づいてくる
 すれちがう風が
 半袖の素肌に触れる
 触れる風は、心なしか柔かい
 子供が赤ら顔でこちら見る

 対面椅子に座る人はまだまばらだ
 隣に座っている人誰だ
 いつも側にいる人だろ
 いつもは忘れているか
 それとも一日何回か思い出すか



 駅弁はどの辺で食べようか
 電車は海岸線に平行し
 大海原に銀色の波頭が見える所にしょうか
 それとも、山が幾十にも重なる
 緑鮮やかな渓谷の中にしょうか
 「缶ビールでも飲みながらもう少し考えれば」と、
 隣から声がした

 「流れて行く景色が少しずつ変わって行くな」
 「なー、隣の席で呼んでいるぞ」
 「ビールの泡が口の周りに付いているぞ」
 「なー、呼んでいるぞ」
 「いろんな表情しているな」
 「たまには一生懸命見てやれよ」

 「どうしたのそんなに見詰めて」と、声がした
 俺は、前の席の子供の顔を見た
 子どもが不思議がっている
 でも嬉しそうだ
 車窓からは、早朝の風が入ってくる
 照れ笑いを隠す

 「今日は、海の見える旅館に泊まるのか」
 「大海原に、大きな夕日が沈む、
 潮の香りの満ちている所か」
 「なー、隣にいる人
 喧嘩しても忘れたくない人だよな」

 ああ、海が見へて来た
 綺麗な朝焼けの太陽
 今日は、国道沿いの店先は
 アジやメザシ魚の干物が
 棚一杯に干されるだろうな
 綺麗な朝焼け
 たまには日の出でも見たい
 子供が絵本を見ながら蜩を指している



 「なー、隣にいる人
 喧嘩しても忘れたくない人だよな」

 「ねー、缶ビールもう一本どうぞ」と
 額ほどのテーブルに置かれた
 今日は、ほろ酔い気分でいられるかな





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