清明は「清浄明潔」の略で、万物がけがれなく清らかで生き生きしているという意味。
すべてのものが春の息吹を謳歌する頃、南東から吹いてくる穏やかな風を「清明風」とも呼ぶ。この頃、静かに降る雨は「発火雨(はっかう)」や「桃花の雨(とうかのあめ)」などと呼ばれる。若葉の緑が雨に濡れていっそう清らかに見え、雨もまた素敵です。
また、今日から七十二候の「玄鳥至(つばめきたる)」。「玄鳥(げんちょう)」とは「燕(つばめ)」の異名で、燕が南の国から渡ってくる頃という意味。
「玄鳥」のほか「つばくろ」「つばくら」「つばくらめ」などの呼び方もある。燕は穀類などを食べず、作物に害を及ぼす虫などを捕食する益鳥として大切にされてきたま。カラスなど天敵に襲われにくいためか、人家の軒先などに巣をつくるので、子育てに励む姿もよく見られる。昔から、燕が巣をつくる家は縁起が良いと言われている。
嗚呼、僕んちにも燕が来ないかなあ。