あけましておめでとうございます。
私にとっては、近年まれにみる悲惨な正月になった。新年早々にこういうブログにするのは多少の迷いがあったが、他人に役に立つとは思えないけれど、ひょっとすると何かの参考になるかもしれないというささやかな期待もあって披露することにした。多少、尾籠な話となることは前もって伝えておきたい。
飲み始めたのは31日の午後5時ころからであった。いつも通り、ビールからスタート、次に焼酎を少々。そして早めに開けてあったワインへ。いつものペースであり、特に問題はなかった。ワインは友人からの贈り物でこれまた久しぶりのトスカーナもの。懐かしいサンジョベーゼの香りにピッチがあがった。たしか、記憶ではテレビでボクシング中継が終わった頃に酔いは頂点に達していた。以後は惰性で焼酎かウイスキーまで進んでいたと思う。本人的には特に多くの量を飲んだ意識はない。ベッドに入ったのは12時かそのちょっと前か。ふらつくほどの酔いではなかったと思う。通常通りと言っていい。
しかし、明けた元日の朝、8時ころ。強烈な二日酔いを知る。これは久しぶり。吐く息がアルコール臭い。そんなに飲んだのかなと、頭を回転させるが、そんな記憶はない。だが、どうもいつもと違う。
正しく判断をするために、もう一つ通常と違う事実も報告すべきだろう。実は昨年の10月に生まれて初めての入院をし、手術をしている。前立腺癌で全摘出をしていた。目下、手術の後遺症が継続している。尿漏れである。術後、紙パンツにパッドを付属する生活が続いている。医者は数カ月で治ると言っていたが、二カ月過ぎたが、ほとんど改善されていない。それでも4時間おきにパッドを交換するようになったのは進歩と言えば進歩。当初は1時間から2時間おきに交換しなければならなかった。ほとんど老人性痴ほう症状である。尿漏れが、酔った頭をさらに混乱させた。
この尿漏れがどんな症状かと言うと、尿意を催してトイレに行くけどほとんど出ない。その代わり思わぬところで漏れていく。くしゃみをした瞬間、笑った瞬間などなど、時を選ばない。そのために出るべき時に出ない。つまり、膀胱に適切に尿がたまらず、適宜に流れ出てしまう。夜中に何度もトイレに行き、そして4時間ごとにパッドを交換しなければならない。放っておくと尿が溢れてしまうからだ。それがもう2カ月以上も継続している。これを酔眼朦朧とした中で行っていたのである。心地よい睡眠などできるわけがない。強烈な二日酔いの原因の一つであることは確かであった。
呆然とする中で友人からの電話。昼近くであるがこれから酒盛りだという。二日酔いの頭にはその話だけで気持ち悪くなる。友人に罪はない。彼は31日に夜勤で元日に帰宅。ようやく新年を迎え晴れやかな気分なのだ。二日酔いだからと伝えると、猛烈な嘲笑を投げかけられた。ふだんの私を知ってるだけに、彼には冗談としか聞こえなかったらしい。屈辱の元日となった。
その反動で再びワインの口をあけていた。後はボロボロ。二日酔いに迎え酒がよいというのは単なる都市伝説にすぎない。同時に下の始末が悲惨なことになって、2日目の朝を迎える羽目になった。詳細はよそう。とにかく風呂に入らなければ。大きな風呂でゆっくりしたい。その思いを満たすのはやはり温泉しかない。行きつけの温泉は三つほどある。いつもは車で行っている。しかし、まだ酔いの残る身体。アイスバーンの道を走る自信がない。歩くしかないか。距離は片道で軽く3キロ。4キロはあるかもしれない。やはり、ちょっとひるむ。
この時、暮れに電話のあったもう一人の友人の話を思い出した。彼には泌尿器科の先生の友人がいる。実は尿漏れ対策のアドバイスを受けた時、治りが遅い原因として運動不足をあげていた。筋肉が落ちるとやはり回復が遅い。最近、とんと出歩かない自分に気づいた。よし、歩こう!決心すればすぐ実行あるのみ。
歩きだしてほどなく腰が痛みだした。体力の低下は想像を超えていた。しばし立ち止まり小休止。これを繰り返して温泉に到着。身も心もきれいにして、再び戻る。やはり腰が痛む。一気に帰る元気がなく、途中の喫茶店で小休止(お正月早々開店している店があって幸運であった)。ようやくの思いで家に帰った。早速ビールを口にしたが、これが異常にまずく感じる。どうやら舌まで狂ってしまったらしい。だが、歩いた効果なのだろうか、尿漏れが一時の悲惨の状況からわずかだが改善されたようだ。錯覚かもしれないがとにかく、そう強く感じたのが4日目の朝であった。しかし、胃が痛くなっている。下痢もある。やはり酒は少し控えた方が無難だ。そんな時に飲み会の誘い。さすがにこれは無理だ。詳しい説明を省略して、断った。
4日になって、温泉に洗面道具一式を忘れてきたことに気付いた。やはり頭があまり正常に動いていない証拠。電話で確認すると忘れものとして保存されていた。5日に行きますので、と伝えてその日は酒も飲まずに就寝。
翌日の5日。歩いて温泉にいくかどうか、ちょっと迷う。が、やはり歩くことに決めた。運動不足解消が尿漏れ対策に必要不可欠と思ったからだ。しかし、さすがに勇気がいる。あの疲労感が押し寄せてくるからだ。とにかく歩きだしてみた。意外にも足が結構スムーズに動く。二日前に思わず立ち止った場所まできたが、腰に異常はない。どうやら私の身体には復元する力がまだ残っていたようだ。歩くエネルギーがわいてきた。こうして再び温泉でゆっくり。
帰りは勇気100倍であった。ちょっと遠回りして駅まで訪問。冬季に走るSLのタイムスケジュール表をもらって帰路へ。
だが、考えは甘かった。途中で再び襲う腰痛。やはり身体はまだまだのようだ。先日の喫茶店で再びのコーヒー休憩。こうして松の内が終わった。
二日酔いと尿漏れとの戦いに明け暮れたお正月であった。この悲惨な出来事から「酔漏正月」と名付けた。だが、考えようによっては後遺症克服への道筋ができたとも言える。一種の厄除けと考え、それで、「吉」とすべきなのだろう。アルコール類は一週間ほど絶つと、一応決めている。
なお、ドクターの話によると、術後の後遺症は6カ月かかる人もいるとか。憂鬱は当分継続しそうだ。
やはり術後は様々な機能が落ちるといわれてますね。
後遺症は、罹患しと同じた時間残るのかもしれませんね。
酒は、注意したほうがよさそうですね。
当方も足の具合がよろしくなく、ついに疼痛が三里から、腿の裏、さらには骨盤関節、そして方へと上がってきました。
昨夜からは暫くおさまってた左肘間接にも飛び火、こうなると、ほとんど体中疼痛だらけです。
明日、持病の特定疾患で病院に行きますが、外科にも寄ろうかな、と悩んでます。
いずれにせよ、只今加齢中。今年もよろしくどうぞ。
おっと、喪中だったかな。ごめんなさい!
加齢はいろいろなことを呼び込むようです。若いつもりで無茶はできないですね。
体調は目下復活途上です。やはり運動が不可欠ということが身にしみて分かりました。
どこまでが喪中か、というのはいつも議論になりますが、
うちの一族で、姉妹の嫁ぎ先の婆ちゃんまで、
喪に服してた子がいます。
さすがにそれはオーバーだろうというのが皆の意見でした。
無理は禁物。養生してください。今日は病院です。