原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

暖冬一転、豪雪!

2009年02月24日 06時34分42秒 | ニュース/出来事
暖冬にすっかり油断していた心のすきを突くように、突然のドカ雪。北国の冬はやはり甘くない。人間の油断をあざ笑うように現れる。爆弾低気圧はまるでテロのように雪と突風を運んできた。こんな雪は五年ぶりという声もある。街を一変させた雪景色は、道東に裏日本のような風景を現出させた。今年はいつもの北海道の気候とは全然違う。混迷する日本の政治と同様に、一寸先も読めない。


テレビの気象予報士がこの春は三寒四温ではなく、一寒三温だと言っていた。二月から早くも春の気配なのである。そんな予報に水を差すように豪雪が北国を襲った。降り積もる雪が道路に山をつくり、屋根にはこぼれそうに雪が溜まる。歩道には雪の壁が続く。北国の通常の風景に思えるだろうが、道東の冬ではこれは異常なのである。もともと道東の冬は粉雪が原則。軽く細やか。風が吹けば飛びはねる雪。つまり屋根に重なるように積もることはほとんどない。また庭先の雪も箒で吹き飛ばせるほど軽い。ところが今年の雪は湿気をたっぷり含んでずっしりと重い。スコップで雪かきをしても腰にくる重さなのだ。まさに裏日本の雪がやって来ている。これもやはり暖冬の影響なのだろう。やっぱり異常気象なのだ。この雪の中で釧路川のクーちゃんどうなったのか少し気がかりである。


それにしても、この異常気象は日本の混迷する政局を思わせ、嫌な感じがする。選挙に踏み切れない与党、それを攻めきらない野党。泥酔なのか薬の影響なのか知らないが、国際的に恥をさらした大臣の記者会見。この国の危機管理はもはや小学生並みの体たらく。大臣に同行していた官僚、秘書たちは何をしていたのだろうか。世界中に日本の恥が発信されることをただ黙って見ていたとは、本当に驚きだ。会見で文章を読みながら質問する日本のジャーナリストは、大臣の様子を見て反応すらしていない。この人たちは自分の立場を分かっているのだろうか。たしかに大臣の態度は問題ある。それ以上にそれを取り巻く人や、それを見ていただけの日本の記者たちのお粗末さは、日本人として情けなくなる。いまさらながらだけど、日本のマスコミのお粗末さは、かなりのものであることが判明してしまった。残念至極である。
真実は定かではないが、出席した経済記者は、いつもこんな感じだったから不思議に感じなかったと語っていたという。もしそれが本当なら、そのことの方がはるかに問題で、それが当たり前と思う記者の神経は異常意外なにものでない。こんな記者の記事がまともなわけがあるわけがない。同行した官僚の国会答弁もすべて他人ごと。自分の責任は何一つ感じている風ではなかった。日本は異常気象より悪い方向に向かっている。


荒れ狂う冬の空を見上げながら、絶望的な憂鬱が広がる。今度の選挙は日本人として、心した一票を投じなければ、絶望はさらに広がる。


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2 コメント

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異常気象! (numapy)
2009-02-26 11:58:43
どうやら、政治家が使う「国民」は
我々が使うのとはちと違うらしい!
彼らの中には「国民」は不在。
気になるのは、ジャーナリストやマスコミが使う「国民」も違うらしい。
こうなれば、総選挙前に一週間ほど「国会議員お一人様 ご滞在招待状でも送りますか?
「国民」をご理解いただくために。
そんなこと言いたくなる「国家異常気象」ですね。それにしてもいい写真だなあ。
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カメラがいいのです (原野人)
2009-02-26 16:14:04
寒くなったり、暖かくなったりの天気ですが、政局だけは氷河期へまっしぐら。経済もまたですね。打開策は地元からなのでは。自分たちの周りから、暖かくしたいですね。
写真はカメラしだいです。一眼レフをご考慮ください。
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