遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
昨年の悪夢をいち早く払拭する新しい年を迎えたいと、全く自分らしくもなく、神仏に願いながら2012年の朝を迎えた。だが、新年早々に飛び込む報道はなんともうら寂しいものばかり。うかつに神頼みをした自分が情けなく、正月から反省の酒びたり。本来、反省しながら酒を飲むなんて、まともな人間のすることではない。我が一年の行く末を暗示しているのかも。そんな正月も幕が下りた。ようやく迷走ブログの再開。今年も行方定めぬ「星の原野からの迷走」にお付き合いしていただき、心より感謝を申し上げます。今年も懲りずに、よろしくお願いいたします。
笑いごとにしてはいけないのだが、思わず吹き出してしまったのが、昨年末に突然出頭してきた元オウム真理教の指名手配犯をめぐる警察のドタバタ。これには笑うしかなかった。17年も逃げられた理由がよく分かった。あの時、破防法を適用していたなら、こんなことにはならなかったのに。今さらながら、宗教政治屋や左翼の人権政治屋の罪の大きさを感じる。過ぎた時間の大きさと罪の意識のない政治屋の横行に、ただ深いため息がでる。
政治屋と言えば、北海道を地盤にする(?)のか、新党大地・真民主とかいうわけのわからない政党が生まれた。後援者として記者会見に登場した例の歌手が、いきなり「顔ぶれを見て、こりゃなんだ!と思った」と語っていた。彼一流のジョークのつもりだろうが、正直、日本国民の90%は同じように思ったろう。トップに座るのがつい最近出所した人物。参加したのは目下裁判中の御仁に、民主党を追い出された人物。さらに絶対再選は無理なゴルフ馬鹿。これは何かの冗談としか思えない面々が並んでいた。
この新党のスタンスがこれまた異常。政権与党につくと明言しながら、消費税の増税とTPPには断固反対だそうだ。なんでも小沢とかいう後ろ盾に忠誠を誓っているらしい。政府与党にとって消費税とTPPは最大テーマのはず。それに真っ向から反対しながら与党だと宣言。これでまともな政治ができるのだろうかと、100%の国民は思う。リーダーの頭の中は国民より選挙と利権がすべてなのだろう。そんな利権も、もう永久に手に入ることはない。彼らの時代はとっくに終わっていることに気づかないのが恐ろしい。
口の悪い小田原の友人から早速メールが入った。北海道は面白いね!だって。嘲笑されても挑発されても、何も答えることができない。太陽が出ているうちに飲む酒は酔いが強くでる。どうも深酒となった理由の何%かは、ここにあると酔った脳細胞が叫んでいた。
あまりにつまらない報道の洪水にうんざりしたいた中で、ちょっと気になったのが、阿寒湖のマリモを世界遺産に、という記事(1月5日道新朝刊)。酔った頭でチラッとしか読まなかったのであまり正確ではないが、特別天然記念物に指定されてから今年で60年とか。クリアしなければならない問題は多いが、世界遺産の申請に向けて釧路市が動き出したらしい。最近の調査では世界各地にあるマリモの先祖が阿寒湖であるという説が浮上している。渡り鳥が世界各地に運んだらしい。まだ仮説の段階でしかないが、それはそれとして興味深い。
たしか阿寒国立公園としては摩周湖も世界遺産への候補申請をしている。道東にはすでに知床半島と言う世界遺産がある。これらがすべて登録されたなら、道東だけで三つの世界遺産が誕生する。これができれば快挙なのだが、どうも目的がちょっと、違うような気がする。
ユネスコが提唱している世界遺産は文化と自然の二部門があり、いずれも世界的価値のあるものを地球規模で保護し守っていこうというもの。自然遺産は地球規模の保護政策がとられる。基準も厳しい。かつて富士山を世界遺産にしようと申請したが、山に捨てられたごみの多さから申請は許可されなかった。純粋な意味での保護政策が求められる。
ところが昨今の世界遺産の申請の目的は、観光集客に偏りだした。目的が金もうけのためになった。これはユネスコにも問題があることなのだが、趣旨が変わっている。自然遺産は本来保護のため、人を多く入れないことが重要な条件のはず。かつて摩周湖では世界遺産への申請のために、試験的にマイカーでの訪問を制限した。観光客の大ブーイングで二度とその話はでなくなった。観光客を制限することが目的だった世界遺産を集客の目玉に変えてしまったのが現在の姿だ。これはやはり、どうなのだろうか、と捻くれ者は疑いたくなる。
実際、阿寒観光の集客は年々悪くなっているらしい。窮余の一策として世界遺産が考えられた。知床の例にならったのだろう。阿寒はたしかにいろいろ工夫している。この春にはアイヌシアターがオープンするとか。これも阿寒観光の目玉となる企画のつもりなのであろう。ただこのシアターの影で蠢くアイヌ協会の存在が疎ましい。アイヌ優遇政策を利用して、使途不明金の存在や住宅資金、修学資金問題が噴出。さらに芸能の名目で不正の金を産出したり、使途不明金問題も未解決のまま。そんな協会をバックにしたシアターに不信の目を向ける人も多い。なんとなくすっきりしないのだ。
阿寒湖のマリモについても全くアイヌの伝統行事とは関係ないマリモ祭りが毎年行われている。これは戦後に生まれたまったく新しい祭りで、あくまでも観光用のもの。歴史や文化とは関係なく生まれた行事である。こうした背景をそのままにしてマリモの世界遺産の申請は、やはり不自然ではないのか。金儲けも必要だと思うが、歴史や文化を捏造してはまずい。
こうした声があがらない北海道であってはさらにまずい。新党のメンバーを選挙で当選させる恥を道民はもっと感じなければならない。そういえば、新党のリーダーはアイヌ協会とずいぶん仲が良いという話。正月早々の二つのニュースがどこかでつながっていたりすると、笑いごとじゃない。
(今年の道東は例年よりずっと雪が多い。よい暗示だといいのだが)
あぁ、いろいろあること。今年も何だか賑やかになりそうですね。
この国もさることながら、世界の切り札とされた資本主義、民主主義の行方がおかしくなってきた感じがします。いままでは人間の“業”の一言で切り捨て御免で済んだけど、もはやそうは行きそうもない。どうなっちゃうんだろうと流石に少しシンパイになってきました。そんな中で、なでしこ沢穂希の年間最優秀選手受賞は明るかったですね。少し不安の雲が晴れてます。
沢選手の快挙には拍手です。が、このままロンドンで金メダルと言うにはあまりにもリスクが大きい。負けても彼女の価値が下がるわけではないのですが、日本のジャーナリストはこの点で信用できない。負けても今のように大きな拍手で迎える気持ちがほしい。がんばれ、なでしこ!
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
ま〜年末年始には驚くというか呆れるニュースが多かったですね。
宗男人気は本当なのだろうかと疑いざるを得ないのですが、松山千春など熱心な支持者がいるようで。
それからマリモのニュースは世界遺産は兎も角、世界でも丸いマリモは阿寒湖と北欧に見られるほどだということで、そんな珍しいものが子供の頃から普通に見ていたということに嬉しさを感じます。
政治もアイヌも摩周湖の透明さを見習って欲しいな〜なんて(笑)
良い年になるように、したいものです。
今年もよろしくお願いいたします。