![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/d8/d8efee8844b2d6a8db1b14941b339a0d.jpg)
シラカンバの並木を抜け、ナラやミズナが生い茂る林の中に入った時、頭上でうごめく気配を感じた。見上げると土鳩を一回り小さくした鳥が木の幹に取り付いていた。紅い腹が見える。どうやらアカゲラらしい。周辺にはたくさん棲息する留鳥の一つ。だが「にわか森の観察人」にとっては貴重な野鳥である。このアカゲラこそ、この森の住民である鳥族を撮影した記念の第一号となったからである。
これまで、森の散策の際にはたくさんの野鳥の声を聞いていた。ブッポソーをはじめウグイス、ホオジロ(らしき声)などなど(後は不明)、トンビの鳥影も見ている。しかし、撮影となると、簡単にはいかない。眼を凝らしても鳥影さえ見えない。森を歩くこと十日目にして、ようやくの記録であった。熟練者にはさぞかし歯がゆいことであろうが、これもまた初心者が通らなければならない道なのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/29/f3280d18313e12d3a2de82daa2afb15e.jpg)
アカゲラについては素人の私でもそれなりの知識はある。紅い色がないのがコゲラで、身体が黒いのがクマゲラ。アカゲラでも頭に紅い印があるのはオスとなる。見かけたアカゲラの頭にも紅い色があった。これはオスである。いつも夫婦で行動するアカゲラであるから、近くにメスの姿があるのではと見まわしたが他に鳥影はなかった。どうやら単独行動らしい。しかも木をたたく有名なドラミングは聞こえない。幹にいる虫をあさっているらしい。ということは、メスは巣の中で卵を抱いているのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/4e/c5fe52149eb643ac08757039891601ae.jpg)
そんな想像をめぐらしながら、アカゲラのことを考え始めた。彼らは実に巧みに木の幹に穴をあけ自分の家を造り上げる。その精巧な木彫りは職人芸に思える。完ぺきな円形を手造り、いや嘴造りで完成する。宮大工並みの芸術的な仕事ぶりである。太い幹でも細い幹でも確実に穴を掘る。巣造りされた木が枯れてしまうという話を聞いたことがないので、それなりに木にダメージを与えることもないのだろう。ただ、たまに細い幹などは強風のために穴の周辺から折れてしまうことはあるらしい。これも自然のなせる技なのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/df/1ddd6e8ae64f05a48bb5f478b4ed9f3b.jpg)
(軍馬山はこの山から始まる。ここは冬の間はスキー場となり、夏は緑のスロープを見せる。中央に標茶町のマーク。シバザクラでデザインされている)
ところで、この巣造りの穴を彫るのはオスの仕事なのだろうか、それともメスの仕事なのだろうか。あるいは両者が共同でする作業なのだろうか。今度ドラミングをする姿をとらえて観察してみたい。また、夫婦となった二匹は一年限りの限定なのだろうか、それともずっと継続する関係なのだろうか。妙なことまで気になる。一度彫った巣は翌年も使うのだろうか、それとも新しい家を毎年造るのだろうか。次々と疑問が浮かぶ。もし誰か知っている人がいたなら、ご教授願いたい。
「森」は人智の及ばぬ別の宇宙があることを教えてくれる。
これまで、森の散策の際にはたくさんの野鳥の声を聞いていた。ブッポソーをはじめウグイス、ホオジロ(らしき声)などなど(後は不明)、トンビの鳥影も見ている。しかし、撮影となると、簡単にはいかない。眼を凝らしても鳥影さえ見えない。森を歩くこと十日目にして、ようやくの記録であった。熟練者にはさぞかし歯がゆいことであろうが、これもまた初心者が通らなければならない道なのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/29/f3280d18313e12d3a2de82daa2afb15e.jpg)
アカゲラについては素人の私でもそれなりの知識はある。紅い色がないのがコゲラで、身体が黒いのがクマゲラ。アカゲラでも頭に紅い印があるのはオスとなる。見かけたアカゲラの頭にも紅い色があった。これはオスである。いつも夫婦で行動するアカゲラであるから、近くにメスの姿があるのではと見まわしたが他に鳥影はなかった。どうやら単独行動らしい。しかも木をたたく有名なドラミングは聞こえない。幹にいる虫をあさっているらしい。ということは、メスは巣の中で卵を抱いているのかもしれない。
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そんな想像をめぐらしながら、アカゲラのことを考え始めた。彼らは実に巧みに木の幹に穴をあけ自分の家を造り上げる。その精巧な木彫りは職人芸に思える。完ぺきな円形を手造り、いや嘴造りで完成する。宮大工並みの芸術的な仕事ぶりである。太い幹でも細い幹でも確実に穴を掘る。巣造りされた木が枯れてしまうという話を聞いたことがないので、それなりに木にダメージを与えることもないのだろう。ただ、たまに細い幹などは強風のために穴の周辺から折れてしまうことはあるらしい。これも自然のなせる技なのだろう。
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(軍馬山はこの山から始まる。ここは冬の間はスキー場となり、夏は緑のスロープを見せる。中央に標茶町のマーク。シバザクラでデザインされている)
ところで、この巣造りの穴を彫るのはオスの仕事なのだろうか、それともメスの仕事なのだろうか。あるいは両者が共同でする作業なのだろうか。今度ドラミングをする姿をとらえて観察してみたい。また、夫婦となった二匹は一年限りの限定なのだろうか、それともずっと継続する関係なのだろうか。妙なことまで気になる。一度彫った巣は翌年も使うのだろうか、それとも新しい家を毎年造るのだろうか。次々と疑問が浮かぶ。もし誰か知っている人がいたなら、ご教授願いたい。
「森」は人智の及ばぬ別の宇宙があることを教えてくれる。
>「森」は人智の及ばぬ別の宇宙があることを教えてくれる。
そうですね。森はの神秘は深い!
最近カッコウが近場に来てます。
あれは飛びながら鳴きますね。
・郭公の遠音で森の深さ知る
似たような句が確かあったなあ。
ちょっと探しに行って簡単に見つかるってものではありませんね。
見つけてもカメラの用意をする前に飛んで行ってしまったり、ホント難しいです。
原野人さんの粘り勝ちってところでしょうか(^^
ちなみにレンズは何ミリくらいなのでしょうか?
アカゲラは、実は狙っていたわけではないのです。私が探していたのはシマフクロウでした。結果として撮れたのがこれです。シマフクロウはだめでした。レンズは200ミリです。このレンズを使ったもシマフクロウのためです。本来は最低でも500ミリはほしいところです。ところがこれくらいになると手ぶれを起こすので、三脚が必要になります。私の三脚は重い欠点があるため、ズームレンズを使用しました。デジタルは画角が少し狭くなるので300ミリくらいの効果を生みます。
シマフクロウはいつになるか分かりませんが、いつかお見せできると思います。乞う、ご期待!です。