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みみづくとなつてしまひし花芒 金子敦

2018年12月18日 | 俳句
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金子 敦
みみづくとなつてしまひし花芒
花芒の穂も丸々と太ってまるでみみづくの様である。いやみみづくは花芒の化身かも知れない。と妄想を膨らませ野道を歩く。私の周辺には利根川と支流の江戸川それを結ぶ運河が流れて晩秋から冬季には芒で満たされる。サイクリングにはもってこいの環境である。よく翡翠には遭遇した。あるとき鴉とみみづくの戦いに遭遇した事がある。夜間は鴉の巣を攻撃するみみづくも昼間うっかり遊びに出るとえらい目に会てしまう。周辺の田畑が物流センターに開発される工事中だが何か淋しい。:俳誌「季刊芙蓉」(2018年冬号)所載。
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