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田鳧群れ冠羽を動かさず 岩淵喜代子

2018年12月05日 | 俳句
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岩淵喜代子
田鳧群れ冠羽を動かさず
刈り取り後の冬の田に田鳧(タゲリ)の群れが遊んでいる。特徴の冠羽を動かさないのは一休みしているのだろうか。静かな冬の一日に日光浴は欠かせない。急にミューミューと猫の様な声で鳴き一斉に動き出した。何かへの警戒か。それも静まりやがて首だけを上下に動かしだした。きっと何かを捕食しているのだろう。冬は野鳥観察の絶好機である。双眼鏡に目を当てればバードウヲッチの魅力に必ずや取り付かれることだろう。:自注現代俳句シリーズ「岩淵喜代子集」(2018年10月31日)所載。
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