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どうしようもない僕にも花吹雪 富岡信明

2018年05月06日 | 俳句
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富岡信明
どうしようもない僕にも花吹雪

どうしようもない私が歩いているとは山頭火だったか。翻って我が身の平凡な生き方に愕然としたりする。人生の分岐点が幾つもあった気がするが何一つ決断もせずに流されて来た。これはこれで「どうしようもない僕」である。時に山頭火の浪漫に憧れたりもする。つい先頃この地にあった桜前線が終に北海道に到達。北の大地もあっと言う間に花吹雪となった。どうしようもない僕が歩いている。花吹雪を浴びながら。:朝日新聞「朝日俳壇」(2018年4月22日)所載。
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