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蝸牛生涯かけて飲む薬 斉藤道子

2018年05月24日 | 俳句
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斉藤道子
蝸牛生涯かけて飲む薬

蝸牛の歩みの様にゆっくり生きている。一病に身を労わって一病息災を願っている。何だかんだと人生百歳の時代へ突入して行きそうだ。日常では病院通いが仕事の様になってしまった。血圧を抑え血液をさらさらにし腰痛の傷みを止めている。投与された飲み薬は日々欠かさない様に薬カレンダーの透明袋に分別してある。まさか自分が百歳まで生きるとは思わないが、この薬を生涯かけて飲んでゆく事だろう。百薬の長と共に。:雄山閣「新版・俳句歳時記」(2012年6月30日版)所載。
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