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ちらちらと空を梅散り二月尽 原石鼎

2018年02月28日 | 俳句
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原石鼎
ちらちらと空を梅散り二月尽
ちらちらと早春の空を梅の花びらが舞っている。そうこれで二月もお終い。三月ともなれば少しは春を実感出来るだろう。一月は「行く」、二月は「逃げる」、三月は「去る」とはどこかの先輩の呟きであった。3月4月は春が尽きると言う意味で三月尽、四月尽と感覚的に使える。同様に6月は冬の気が消え夏の気に変わるので六月尽。9月は秋が尽きるので九月尽。昔の歳時記ではこれくらいしか載せなかったものだ。日数の短い二月が逃げて行く。:備忘録。