今日の出来事

どこへでも風の吹くままに。 http://www.geocities.jp/syanagio/index.html

「遊びの時間は終らない」を観た

2005-12-10 | 映画・舞台・テレビ
「遊びの時間は終らない」萩庭貞明・監督/元木雅弘(1991)
 非常に面白いコメディでした。筋書きのない実践的防犯訓練のために、銀行強盗に扮することとなった、融通のきかない巡査、平田。真面目であるゆえに、平田は強盗役に徹し、警察の対処の上をいってしまう。。「スペース・トラベラーズ(2000)」「踊る大走査線2冒頭(2003)」に先駆けること10年、サスペンスコメディーの傑作ですね。
 本木君がいい。巡査・平田として、上司に話すときの表情と,強盗役を演ずるときとの違いがはっきりしていて分かりやすい。何より、ストイックで文句なしにカッコイイのだ。困惑したような真面目な表情と、精悍な目つきをたくみに行き来する演技力に脱帽です。
 マスコミ受けを狙った「筋書きのない防犯訓練」の発案者である警察署長(石橋蓮司)の情けなさや、若手キャリア(西川弘志)のキレ具合、ニュースキャスター(萩原流行)の無表情さなど、脇役にも一癖二癖。見ているほうは、強盗役の平田巡査を応援する(映画内の)一般大衆に同化して、はらはらドキドキしてしまいます。『一応、凶悪な強盗ですから。』と言って、女子行員の首に「レイプ」と書いたカードを下げるくだりなんか、最高です。平田が真面目に強盗役を演ずるほど、混迷する警察の無能ぶりがさらけ出されていく。その過程は笑いに包まれながらも、意外なほどリアルです。これは、お勧めの一本でした。
こちらで視聴できます。↓
http://www.aii.co.jp/contents/eiga/movie_f/046_arg-asobino.html


最新の画像もっと見る