闇夜の烏の変な世界

とりあえず、何にでも興味持ちますw
日々、気になった事を日記感覚でアップしてみようかと。

久方ぶりの恩師と、スパルタンスポーツ 「ロータス エリーゼ シリーズⅡ」

2020-07-30 00:04:49 | 日記

今日は久しぶりに昔の恩師と会った。

最初は自分の車を買いたくて、三菱ジープを物色してたお店の社長さん。

TAX町田で、後に「NOx総量削減法を考える会」の発起人として国相手に法廷でバトルする事に。

まだインターネットも無い時代、パソコン通信駆使して暑い時代でした。

 

その後は遊びの恩師として相手してもらい、近年ではリストラされて途方に暮れてた時に

「仕事見つかるまでウチでバイトするか?」ってアンティークリサイクルショップで雇ってもらった事も。

 

今でも解体した4×4MAGAZINEの元社員を雇い、英国車を中心とするプロショップを経営してる。

 

私が雇われていた頃はアルファロメオを乗り回してたが、紆余曲折あり現在は「ロータス エリーゼ」に。

乗ってたことはFBで知ってたが、無理をいったら急に時間が空いたから乗るか?って連絡貰えた。

 

「ロータス エリーゼ」、それもMT車なんて憧れ、雲の上の存在です。

一つ返事で指定された場所へ♪

 

長らく会ってなかった恩師は、それなりに歳を重ねた風貌になってたが、当方だって頭がテカテカになってて月日を感じるw

笑うと昔ながらの豪快さが爽やかで、その元気そうな覇気に癒される。

 

快音轟かせ、「エリーゼ」で現れ、車の説明を頂いた。

ともかくプリミティブで、エアコンこそ付いてるが、普通付いてるパワステ、ブレーキの倍力装置、安全電子装置の類が一切無い。

ペダルもシフトレバーも現代の車に比べれば格段に重いという。

ったってたかが知れてると軽く受け流したのだが…

先ずは乗り込んでみろと言うのでドアを開けたら、物凄く高くて広いドアシルが登場(汗
これを跨がないとシートに座れない。
ところが、屋根が低いからエビのように身体を折り曲げないと入れない。

一旦諦め、先ずは中に両足を入れて、腰を滑らせたらなんとか座れた。

案の定、ドアシルの角でしこたまお尻を打った、痛い。

 

シートレールを一番前にするも、微妙に足がペダルを踏み切れていない。
あ、足が短い。

とりあえず、運転する時は車載の毛布やタオルを腰の後ろに入れてなんとかしよう。

 

エンジン始動前に、各部の操作フィールを確かめる。

先ず驚いたのがシフトレバー。

極端なショートストロークではないが、スコスコっと入らず、腕力でゴッコン、ゴッコンと押し込む感じ。

こんなフィーリングは初めてです。

ペダルはクラッチが思いのほか軽く、一安心。

強化クラッチが入ったスポーツカーには物凄く重いのも何台か経験してたので。

しかし喜んだのもつかの間、ブレーキにサーボが無いので全身の力を込めて踏みつけないと止まらないという!

オーナーは慣れてるらしいが、初めて乗るのに、それもスポーツカーでブレーキが利かないなんて恐怖です!

 

ハンドルは重ステだというが、走りだすまで分からない。

前輪には175mmという細見のタイヤが付いてるので、そんなに苦労は無いかも。

一旦降りて後ろに回る。

エンジンルームを拝見。

この世代まではローバー製の1.8L  NAエンジンが搭載されている。

この後からトヨタ製に統一されるので、ちょっと貴重なもでるです。

ターボもスーパーチャージャーも無いので、エンジンルームは思いのほかシンプル。

 

下回りを覗き込む。

うわぁー、完全にフロアが平面に覆われてる。

ダウンフォースのために徹底されており、これが純粋なスポーツカーであり、サーキットも視野に入ってることが判る。

それにしても迫力の後ろ姿です。

 

後輪の前あたり。

上側にはフューエルリットが。

ドア後部あたりにスリットが入り、この車がミッドシップエンジンな事を示すエアインテークが目立つ。

それにしてもグラマラスで曲線が綺麗なボディですね。

細かい事ですが、ウィンカーそばのエンブレムにイングランドの文字が。

英国製であることをしっかりとアピールしてますw

い一旦、前に回る。

う上手く映らなかったが、このスリットの下にラヂエーターがある。

話によると、このラヂエーターが故障の定番な車らしく、既に前オーナーの時点で日本製に換装されていた。

どうしても英国製品には弱点が出ることがあるが、しっかりと対策されているようです。

 

さぁ、デモラン。

助手席に座り、オーナーの運転で付近の道路を流します。

 

走りだした途端、その強烈なトルクと加速Gに全身の駄肉がブルブルと震えます!

「な、なんて加速だ!!」。

オーナーは2,500rpm辺りから5,000rpmを効果的に使い、リズム良くシフトアップ、シフトダウン。

3,000rpmを超えたあたりから、背中のエンジンから快音が轟き、いやが上にも気分が高まります。

 

見てると、案外ズボラなシフトをすることもあるが、ノッキングするでもなく容易くローバーのエンジンは車を進める。

トルクフルで扱いやすいエンジンなのだという。

 

ちょっとビビりつつ、駐車場で運転交代。

最初は駐車場の中をグルグル回ってみる。

割と早くシフトフィールはイメージができてきたが、指摘通りブレーキが「止まらない」!

いや、止まるのだがカックンと効かないから、腰に力を入れてオリャーーーって踏みつける感じになる。

これは普段の感覚より相当早く踏み始めないとまずいかな。

 

一旦自車の近くに戻り、荷室からドライビングシューズを取り出し履き替え。

かなり幅の狭めなアディダスのシューズを履いてきたが、エリーゼのスポーツペダルの配置では隣のペダルに当たることが。

なので目いっぱい細めのドライビングシューズを使うことに。

積んでて良かった。

 

ユックリと駐車場を出て、一般道へ。

約半年ぶりのMT車、それも全ての操作が重いスポーツカーとなれば緊張の極み。

最初の加速。

2速で気づけば制限速度に到達してる。

「は、速い!!!」

速く走らせなくとも速いから、ユックリと走らすのに努力がいる系です。

 

ラフにクラッチを繋いでも、エンジンの粘りが強力で、何事も無かったかのように繋がってしまう。

何かディーゼルっぽい?

でも踏み込めば、6,000rpm付近まで軽々とタコメーターの針が踊りあがる!

 

途中、工事区間とかで変速的な信号とか出てきたけど、坂道発進でもトルクのおかげでサイド引かなくても簡単に発進ができる。

アクセルとクラッチは慣れたらそんなに苦労無いかな。

 

対して、ブレーキは効かない、止まらない感が恐怖タップリ。

スピードが出すぎる事より、止まらない事に終始ビクビクしながらの運転に。

 

ハンドリングはロータスなら凄いのだろうと予想してたが、思いのほか普通だった。

いや、コーナリング限界は信じられないほど高いし、グリップ感もハンドルに伝わってくるのだが、シャープさはあまり無いのね。

最近だとRX-7バサースト や アルピーヌA110で カミソリのようにシャープなコーナリングを経験してるからか、そこそこ安心して高速コーナリングを行えます。

但し、限界が高いだけに破綻したらきっと大変な事になりますねー。

 

慣れてくると、細部を見る余裕がでてきます。

最初に気づいたのが見切り。

アルピーヌがルームミラー、ほとんど見えないのに対し エリーゼはしっかりと後方が見えます。

狭い横の窓も、思いのほか良く見える。

勿論、エンジンの無い前方は良く見える。

小さなバックミラーさえも、意外に死角が少ない。

この視界の良さは想定外でした。

 

にしても、踏み込むと背中からローバーエンジンの咆哮が感動的です。

車重が800kg強くらいしかないからか、どのギヤからでもシートにめり込む(ほとんどワタ無し)強力さ。

でも、たまにアクセルを戻してしまうのは、やはり剛性の塊りみたいな乗り心地、かな。

サスペンション動いてる?って叫びたくなるほど路面の起伏をリアルに身体に感じます。

キシミは一切無いも、この振動地獄には長時間は私の身体が耐えられそうもありません。

ただ、ダンパーは仕事してるらしく、路面が荒れたタイトコーナーをボディ水平なままクリアするあたり、ちゃんとタイヤを押し付けてるらしい。

何とも不思議な感じ。

 

例えると、競技用のゴーカートをリアルな自動車サイズに巨大化させたもの、みたいな感じ?

普通の乗用車とは天地ほど違う世界に、リアルスポーツの奥深さを見た気がした。

 

駐車場に戻り、我がアクセラの横に停めた。

降りるのにもがいてやっと、本当に乗降が厳しい車です。

でも、本当に貴重な時間を頂いたことには変わりなし、ラッキー。

 

その後、時間いっぱいまで恩師と昔話等に花を咲かせ、次の再開を願いながらお別れをした。

帰る直前、我がアクセラを恩師がドライブして開口一発、サロンカーみたい。

 

身体がエリーゼに慣れ始めた当方が帰宅しようと走りだすと、直ぐにその意味が分かった。

なるほど、エリーゼに比べたらアクセラはアクビがでるほど穏やかな走りをする車なのだ、とw

まぁもう若く無いし、今はアクセラで満足してる自分が確認できた感じ?

 

それでも、久しぶりのMT車に、「やっぱりMTっていいよなぁ、楽しいなぁ」と思った私でした。

 



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