政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

新旧副幹事長比較(民主党)…生方幸夫と辻恵

2010-03-21 08:35:33 | 小沢一郎
すべての大手メディアが生方幸夫の応援に回っている。
何か起こると、彼等は一斉に渡部恒三や枝野、仙谷、前原のところに駆けつけて、彼等に小沢批判をさせる。
はじめから小沢に批判的な連中のところにしかいかない。

そんな報道ばかりだから、生方はますます調子に乗って小沢批判をエスカレートさせている。

生方は高島筆頭副幹事長との会話を録音していた。
しかもそれをマスコミに公開している。
卑怯な男である。
はじめから民主党を嵌める意図があったのだろう。
テープを聴くと、生方は高島を引っかけようといろいろ話しをし向けている様子がアリアリである。
高島が引っかからなかったのには返って驚く。

民主党はこんな男は無視するのが一番いい。
除名などするとますますこの男は調子づく。
マスコミにごちそうを投げ与えるようなものである。
放っておけばそのうちだれも相手にしなくなる。
勿論次の選挙では公認を与えない。

新副幹事長には辻恵が任命された。
いい人選である。
辻氏についてはわたしは多少注目していたのだが、如何せん全国的知名度という点で反小沢七奉行などと比べると大分見劣りする。
今度の件で、それなりに注目を浴びたこともある。
なまじ重責を背負ったことで変に自己抑制など利かせずにこれまでの言動を継続・拡大していって欲しい。

辻恵は、検察批判・石川知裕議員擁護の急先鋒であった。
しかもかなり早い段階から小沢擁護の姿勢を明らかにしている。

辻恵公式サイトから。

2009.5.5 
 今民主党に必要なのは、検察の作り上げた小沢巨悪像に踊らされるのでなく、官僚政治打倒を最優先課題として政権交代を一致団結して実現することです。

2010.1.7.
 少し連絡が遅くなってしまいましたが、昨年末に取調べの全面全面可視化を実現する議員連盟の事務局長に就任致しました。この連盟は12月3日に志を共にする民主党の議員仲間と創設したものです。証拠に基づかない自白だけに頼る捜査によって生じる冤罪事件をゼロにするために、2010年は何としてでも、全ての刑事事件における取調べの全面可視化を実現させます。

2010.1.12.
 検察捜査の異様
小沢幹事長の政治資金管理団体である陸山会の収支報告書の記載に関して、マスコミが小沢は怪しいという国民感情を煽り立てる報道を繰り返していますが、その主要な情報源は検察のリークに違いありません。
当初は04年の陸山会の不動産購入資金は小沢幹事長からの借入なのに収支報告書には記載がないから虚偽記載だと書き立てていましたが、実は収支報告書には4億円の借入金の記載があったのです。ことほど左様に、裏付けも取らずに検察情報を鵜呑みにするマスコミが社会の木鐸としての役割を喪失していて嘆かわしい限りですが、より問題なのは日本最強の権力を有すると言っても過言でない検察権力のあり方です。マスコミを使って国民感情を煽り立て、厳格に適用されるべき刑事法規が恣意的に運用されようとしている疑いが濃厚です。
昨年の西松建設問題に引き続いての異様な検察の動向に対しては厳しく監視してゆく必要があります。

2010.1.17.
 違法な別件逮捕は許されない
昨日の大会で民主党は、小沢幹事長に対する検察の対応に疑問を呈し小沢幹事長の闘いを支持することを確認しました。今朝の新聞論調を見ると殆どが、小沢対検察の対立なのに政権対検察の対立の形にしたのはまずいというものであり、小沢幹事長と民主党を批判する内容のものとなっています。しかし、検察の強権行使は通常の捜査方法を逸脱したのもであり、如何に小沢幹事長と確執があるとしても、適正な捜査手続によらずに政権交代を望む国民から圧倒的な支持を受けた民主党の幹事長をつぶそうとするのは権力の濫用との謗りを免れません。朝日新聞一面に、党大会での小沢発言をテレビで見ながら検察幹部が、あがいているだけだ、取るに足らない、と切り捨てたとありますが、この検察の傲慢が今回の事態を引き起こした根本原因だと思わざるを得ません。

 検察があたかも正義の具現者であるかの如く振舞いこれをマスコミが無批判に持ち上げる現在の風潮は危険極まりないものであり、これを許せば旧態然とした検察の有様を容認してきた前政権の状況に逆戻りしてしまいます。大局の判断を誤ることなく民主党として闘って行く必要があります。

2010.2.4.
 小沢幹事長不起訴は当然のこと
東京地検特捜部は本日夕刻石川議員ら3名を起訴すると共に、小沢幹事長を不起訴処分にしました。
小沢幹事長を共謀で引っ掛けるための自白を得ようとなりふり構わぬ違法捜査をしたけれども、共謀を裏付ける証拠は何一つ見つからなかったという事実は今回の東京地検特捜部の捜査の異常さを物語っています。検察の行動は謂わば選挙で正当に成立した政権をクーデター的に倒そうとするもので絶対に許されないものでした。

2010.2.10.
 官僚組織の中で屹立する法務省

 (辻氏はここで法務省の根深い病根・認証官制度について鋭い批判を加えている。
 我が意を得たり、という思いである。検察庁改造計画…日本を覆う黒い霧 )

2003年初当選(比例復活)、その後一回の落選をはさみ現在二期目。
民主党捜査情報漏えい問題対策チーム

一月末の朝生に出たらしいが、わたしは見ていないのでその発信力や弁舌の巧拙については何とも言えない。
願わくは、せめて枝野や前原程度のおしゃべりができることを!

生方幸夫などという男は、そのまま副幹事長に据えておいても、いずれは何か企む奴である。
むしろいい機会であった。

この騒動を民主党がより強くなるための一過程として生かせることを切に望む。





 
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