政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

脱・小沢の意味するもの…愚かな反・小沢議員ども

2010-02-11 08:25:38 | 小沢一郎
民主党の中にも、小沢の説明責任を叫んだり、幹事長辞任を遠くから要求したり、石川議員の離党を求めたりする声がある。
愚かとしか言い様がない。

喜ぶのは誰か。
考えるまでもない。
彼等の行動は、利敵行為である。
敵とはだれか。

検察に代表される官僚そしてマスコミ、自民・公明・みんなの党・共産議員等の既得権益擁護の連合勢力である。
社民党も加わっている。
そして民主党の一部議員達がそれに加わっている。

彼等は誰の敵か?
国民の敵であり、民主主義の敵である。

「脱・小沢に踏み切るべき」民主・玄葉氏が月刊誌に見解 (asahi.com 2010年2月9日)
「小沢(一郎・民主党幹事長)さん1人に頼らなくてもやっていける体制を作り上げなければいけない」。民主党の玄葉光一郎衆院財務金融委員長は10日発売の月刊誌「文芸春秋」のインタビューで、民主党は「脱小沢」に踏み切るべきだとの考えを示す。


この認識は一面では正しい。
しかし、反小沢七奉行と言われる仙谷・枝野・玄葉たちが何を叫んでも説得力はない。
検察はなぜ小沢失脚にこれほど執念を燃やしているのか。
「小沢さん1人に頼らなくてもやっていける体制」とはほど遠い民主党の現状こそが、小沢を狙わせた真の原因ではないか。
小沢一人をやっつければ事は足りる。

小沢という重しがとれれば、民主党は烏合の衆である。
官僚どもにとっては赤子の手を捻るようなものである。
上手くすれば党分裂なんてことも出来そうである。

小沢を潰しても第二、第三の小沢がいれば、検察は小澤つぶしにこれほど躍起にはならない。
小沢が一人しかいないからこそ、検察は攻めてくるのである。

仙谷にしろ、枝野にしろ、前原にしろ確かに学歴では小沢に勝っているかも知れない。
弁舌も上かも知れない。
だが彼等は小沢の代わりにはなれない。

小沢にあって彼等にないものは何か?
同じことでも、言う人によって結果はまるで異なる。
どんな立派なことを言っても実現出来なければ何にもならない。

小沢が言ったことは実現すると人は信ずる。
その重みにおいて小沢は彼等とは決定的に違っている。
彼等はそこを誤解している。
近くで見ているからこそ、彼等は小沢との違いを過小評価する。

彼等は去年、世論に負けてというか、世論を利用して小沢を代表の座から降ろしている。
世論というよりはマスコミの、為にする世論調査にすぎないのだが。
小沢をおろして鳩山に替えた。
それで世論が変わり選挙に勝てたと思っている。
もう一度それが再現できると思っている。

しかし今度は国民はしっかり見ている。
検察を恐れてものを言えない議員達に国民は失望し怒りを覚えている。
世論調査に一喜一憂して右往左往する彼等の醜態を、国民は冷静に見つめている。

彼等の口から検察批判がでたことはない。

石川議員の女性秘書が検察に監禁され拷問同様の取り調べを受けたことを取り上げることはない。
週刊朝日の編集長に対して検察が抗議をしたことに対して問題視したことはない。
検察のリークとマスメディアの垂れ流し報道を正面から取り上げたこともない。

彼等の小沢批判の根拠は、大手メディアの報道だけである。
彼等には記事の真偽を検証しようという姿勢は皆無である
週刊朝日やゲンダイの記事は知っていてもまったく無視している。
どちらの報道が真実であるか知っていて、目をそらしている。

仙谷大臣、前原大臣、枝野議員よ、なぜ役人どもが表向きだけであっても、大臣の言うことをきいているのか、考えてみたことがあるか。
後ろに小沢がいるからなのだ。
小沢一郎がいなければ、民主党の大臣なんて屁みたいなものだ。

玄葉なんて、数あわせに七人のうちに入れて貰っているだけなのだ。
勘違いしてはいけないよ。

社民党は自分たちの生き残りがかかっているから世論大事で騒いでいるだけである。
こんなところは無視してもいい。

一つだけ付け加えておきたい。
この人物については不明を恥じて謝らなければならない。


(この画像は4度目の使用です)

国家公安委員長中井洽(ひろし)である。
政権交代後半年になろうというのに自身のホームページがこの有様。
ついからかってしまったが、現在民主党閣僚のうち唯一正論を吐いている男である。

国家公安委員長「捜査当局からリーク記事」 (YOMIURI ONLINE 2010年1月22日)
中井国家公安委員長は22日の閣議後記者会見で、再審公判が行われている足利事件に関連して、「今の自白中心の捜査と捜査当局から一方的にリークされる記事しか書かないマスコミという中では、冤罪(えんざい)被害はこれからも出ると思う」と述べた。
中井委員長は会見で発言を問いただされると、「リークされたことばかり書くマスコミと言ったんだ」と繰り返した。「今もリークがあると思っているのか」との質問に対しては、途中で「ずっとそうだ」と遮り、「お互い気をつけてほしいものだと申し上げている」と声を荒らげた。



そして仕事もしていた。
「取り調べの可視化」についてもちゃんと発言している。

中井公安委員長 前長官の“反対”は「20年前の理屈だ」 (スポニチ)
 中井洽国家公安委員長は24日、吉村博人・前警察庁長官が月刊誌文芸春秋12月号掲載の論文で取り調べの可視化(全過程の録音・録画)に反対を表明したことに対し「極めて単純、感情的反対のように感じた。何の資格があってああいうことを書くのか」と批判した。閣議後の記者会見で語った。

 吉村前長官は論文で、可視化が導入されれば被疑者との信頼関係を築き供述を得ることが困難になるなどと主張。これに対し中井委員長は「20年前の理屈だ」と反論、「現在の政権内での議論は、もっと現実と現行制度の欠点を踏まえた真摯なものだ」と述べた。
 また、近く警察庁内などに設ける可視化導入へ向けた勉強会で、吉村氏の意見を聞く考えはないとの認識を示した。
2009年11月24日 11:10


国家公安委員会の最大の問題は、事務局を警察が運営していたことだが、それも警察庁から切り離している。警察庁長官の記者会見をやめさせ、会見は自ら行い、長官は陪席させるにとどめている。
テレビカメラも入れている。
記者クラブ以外のメディアにも開放しているようだ。
国家公安委員の人選にも自ら乗り出した。

改革を一番進めているのは中井国家公安委員長ではないか。
彼は小沢の悪口など決して言わない。
小沢の存在が彼の改革を進める上で大きな力になっていることを認識しているからだろう。

彼の改革をどこかのテレビ局が追っていたが、まだまだ宣伝が足りない。
まず自身のウェブサイトから手を着けることをおすすめする。
ついでに国家公安委員会のウェブサイトの充実も望む。
ついでながら……国家公安委員会には5人の委員がいるが、その中に驚くべき委員がいる。

吉田信行
昭和16.11.23(68歳)
任期  平成17.5.24~平成22.5.23 産経新聞社専務取締役 論説・正論担当 論説委員長



今回の検察の無茶な捜査を多くの人が厳しく批判している。
その人達は小沢一郎個人が好きで応援しているわけではない。

検察の民主主義を踏みにじるようなやり方に怒りと危惧を覚えているからである。
そしてこんな現状を変える力は小沢一郎一人が持っていると思っているからなのだ。

小沢一郎に仕事をさせたいと思っているからなのだ。

仕事が終わったら、小沢一郎がどうなっても構わない、と言ったら言いすぎか?



石川知裕議員が離党の意志を固めた、というニュースが流れている。
本人は罪を認めていないし、裁判の結果が出たわけでもない。
本人は民主党に残り議員として活動したいと言っているのに、例の連中が追い出しにかかっている。
石川議員には、めげずに戦って貰いたいと思うものである。





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