政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

森田健作公選法違反+・政治資金規正法でもアウト+駄目マスコミ

2009-04-03 08:14:41 | 自民党
小沢の献金問題であれほど大騒ぎしたマスコミは、どこに行ったのだ?
小沢と比べて悪質さでは数段上の森田健作についての報道は、当選後の舞い上がった森田の動向を伝えているだけのところがほとんどである。

マスメディアが森田の違法行為について無視する姿勢を見せていることについては、「さもありなん」と思うのではあるが……。
西松献金事件のときと違って、今回はどこからも(検察及び警察&漆間)リークがないというのが、理由の一つであろう。
記者クラブ発表とリーク情報に頼ったマスコミは、報道人としての矜恃(きょうじ)を失い、取材能力を失い、権力への批判力を失い、権力の意のあるところを慮り、その意に沿った情報を垂れ流すのみの存在に成り下がっている。

公職選挙法違反で検察・警察が動くのを待っていてもまず動くことはないだろう。
小沢の公設秘書逮捕が3月3日。
直後から自民党議員特に二階経産相の取り調べも視野に、などというニュースが流れ、それからも、今にも捜査に着手か?と思わせるニュースが断続的に流されてとうとう1ヶ月。
検察はやる気がない、というのがはっきりした。
森田健作の場合も多分同じだろう。
検察+政府+自民党にとって森田の捜査及び逮捕は何のメリットもない。
マスコミにしても、その連中に逆らうつもりなどさらさらない。

明々白々たる公職選挙法違反にも知らぬ顔。
さらに森田の場合、政治資金規正法違反もひどいものがある。
多くのブログが綿密な検証をしている。

東京サバイバル情報  ☆一時避難せよ☆さんが森田の二つの政治資金団体の収支報告書を掲示され、その二つの団体の住所が同じであることを指摘されている。
わたしも触発されて収支報告書に当たってみた。
とりあえず平成19年度分。
20年度分はまだ公表されていない。






上が「自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部」のもの。
下が「森田健作政経懇話会」のものである。
確かに二つの団体は同じ住所である。
ところでよく見てみると、その他にもいくつかおかしなことに気づかされる。
会計責任者は「古川隆雄」、「中村充宏」と別人である。
が、電話番号は「03-5250-6603」と、同一番号である。
一本の電話を別々の団体が使っている。
古川さんと中村さんが、一本の電話を挟んで座っている。
電話が鳴ったとき、どちらがなんと言って受けるのか。

もう一つ、事務担当者の名前の字を比べてみると、心なしか筆跡が馬鹿によく似ている。
電話番号の数字を見ると、これはもう、同一人の筆跡ではないか?
素人のわたしには断定的なことは言えないが、疑いはぬぐえない。
もう一つ、左下の東京都選挙管理委員会の受付印にも注目。
受付日が3月28日と両方とも同じ日である。
これは一人の人間が、同時に二つの書類を提出したと考えるのが自然であろう。
古川さんと中村さんが、同じ日に別々に書類を提出するために出向いたとは思えないが、これもまた断定は出来ない?

中身はどうか?
これについても”東京サバイバル情報  ☆一時避難せよ☆”さんが指摘されていることがある。
”事務所費0”

森田健作政経懇話会の方にだけ、5,458,759円の事務所費が計上され、自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部の事務所費は0円。

森田健作政経懇話会は個人の資金管理団体であるので企業からの政治献金は受けられない。この辺は小沢問題で大分お馴染みになったところである。
しかし、政治団体からは受けられる。
そこで自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部の出番となる。
政党支部は企業献金を受けられる。
企業→自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部→森田健作政経懇話会というふうにお金を流す。

自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部 収支報告書によると

本年の収入  2069万円
支出     
経常経費    699万円(全額人件費)
政治活動費  1168万円


支出の項目はこの二件だけである。
通信費も事務用品費も交通費も全部0。
差額は繰越金。

一方、政治資金収支報告書 森田健作政経懇話会

収入総額  1957万円(うち政治団体からの寄付  1168万円

この、政治団体からの寄付1168万円は、自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部の政治活動費1168万円とピッタリ一致する。
自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部は、入ってきた金のうち人件費を除いた金額全額を森田健作政経懇話会に寄付しているのである。

自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部の仕事は、森田健作政経懇話会に資金を寄付することだけなのである。
森田が個人ではもらえない企業からのお金を集めるだけが仕事なのである。
しかも集めた金を実にこまめに渡している。
毎月定期的に入ってくる金をその都度渡しているのかと思えるほどである。

いくつかの企業がほぼ定期的に一定額を自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部に献金している。

ドン・キホーテは月額30万円を毎月25日前後に献金している。
日本抵抗器販売は月額20万円をやはり毎月25日に渡している。
そして年末には100万円を上乗せしている。
(ページが変わると何故か日本抵抗器製作所と社名が変わっている。販売は製作所の関連会社。
両方とも 代表者 木村 準
社長室
〒140-0013 東京都品川区南大井6丁目20番7号
TEL: 03-3762-6212(代)
FAX: 03-3762-6253)

さて森田が政党支部を通して受け取った金がドン・キホーテの金だと知らないでいたとは考えられない。
日本抵抗器というところからのお金だという認識がなかったはずはない。
また、ドン・キホーテや日本抵抗器が、森田個人に献金しているのだ、という認識がなかったはずはない。

完全にトンネル団体の自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部。
献金する側もされる側も互いに相手を正確に認識している。

たとえ政党支部への献金であろうとも、その政党支部が完全なペーパー団体だと両方が認識しているとすれば、これは完全な脱法行為であり、小沢献金問題に鑑みれば、明らかに違法であり、即逮捕につながらなければならない。

平成19年度の報告書だけでもこれだけのいかがわしさである。
1日も早く森田逮捕の報を聞きたいものだ。





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