政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

麻生降ろしを許すな・”憲政の常道”は死語か?

2009-02-20 20:21:50 | 麻生太郎
上から下まで腐りきった自民党。
麻生はバカだから仕方がない。
許せないのは正義派ぶった悪党どもだ。

自民・後藤田氏、サミット前の首相退陣要求 (YOMIURI ONLINE 2/18)
自民党の後藤田正純衆院議員は18日午前、記者団に、麻生政権の迷走に関連し、「出処進退は自分で決めるものだ。できれば禅譲していただきたい」と語り、自発的な退陣を求めた。自民党内で、麻生首相に公然と辞任を求めたのは初めて。

 退陣の時期については、「サミットでオバマ米大統領がだれと握手するのか。世代交代して、ニュー自民を掲げなければだめだ」と述べ、7月のサミット(主要国首脳会議)前が望ましいとの考えを示した。後継首相の候補者として、石破農相、野田消費者相を挙げた。


こういうのは禅譲とは言わない。
タライ回しという。
世代交代?
世代交代と言っても右も左も二世・三世議員だらけ。
なにがニュー自民党だ!
禅譲というなら、政権を野党に譲るのが筋である。
幸いに麻生も郵政民営化見直しを言いだした。
郵政選挙で盗った政権を返上しても国民は文句を言わない。
かつては政権与党が行き詰まったとき、野党第一党に政権を譲るという慣習もあった。
「憲政の常道」という言葉はとんと聞かれなくなったが、ここらで復活させてみてもいいのではないか?
簡単なことだ。
麻生が総辞職する。
続く内閣総理大臣指名選挙に自民党が候補者を立てなければいいだけのことだ。
自民党は下野する。
これこそニュー自民党を国民に納得させる最善のみちであろう。
どうせ9月までには必ず総選挙がある。
自民党が世代交代をして、ニュー自民党に生まれ変わっていれば、国民はまた自民党の復活を許してくれるだろう。

ここにきてテレビ・新聞では、総裁選前倒し、後継候補の下馬評に盛り上がっている。
総裁選前倒しそのものについてはおざなりに批判らしいことを言うが、「ところで麻生の後継は……」と総裁選盛り上げに余念がない。

「麻生降ろし」自民党内で公然と、中川財務相辞任から一夜 (YOMIURI ONLINE 2/19)
中川昭一前財務・金融相の辞任から一夜明けた18日、自民党では「麻生降ろし」が公然と語られ始めた。

 後藤田正純衆院議員は同日午前、党本部で記者団に、「首相には危機管理能力、信頼、誠実さがすでになくなっている」と語り、首相退陣を要求した。

 夜には、棚橋泰文・元科学技術相や世耕弘成参院議員、平将明衆院議員ら中堅・若手議員約10人が都内で開いた会合で、「麻生首相は交代すべきだ」などの意見が相次いだ。篠田陽介衆院議員は会合後、「今の体たらくに、ストレスがたまって爆発しそうだ」と記者団に不満をぶちまけた。

 「首相の下で衆院選は戦えない」という危機感が、中川氏の辞任劇を機に党全体を覆いつつある。


結局は自分の議席大事というだけの騒ぎに過ぎない。
「麻生の下では国民が不幸だ」などという言葉はとんと聞かれない。

珍しく森喜朗元首相が正論を吐いている。

森元首相:麻生首相で解散、「やむを得ない」 (毎日jp 2/17)
 自民党の森喜朗元首相は16日、TBSの情報番組に出演し、麻生太郎首相の下での衆院解散・総選挙について「やむを得ない。自分たちで(総裁に麻生氏を)選んだのだから、飛び降りたり、逃げたりするのはひきょうだ」と述べた。


自民党議員たちは、自分たちで麻生を選んだのだ。
二度失敗したのだから、三度目はよくよく考えた末の選択だったのだろう。
その選択が間違っていた。
だったら責任をとれ。麻生が悪いわけではない。
もともとバカなんだから。
これまで国民の中には、麻生はもしかするとバカなのではないか、と疑っていた人もいただろう。しかしここまでバカだと知っていた人はきわめて少なかったろう。
しかし、自民党議員たちは、我々庶民とは違う。少なくとも我々よりははるかに麻生の人となりを知っていたはずだ。
その挙げ句の選択だったはずだ。
自分たちの間違いを麻生に押しつけるのは、森の言うとおり、卑怯きわまりない。
自分の失敗は、自分で責任をとれ。
三度間違ったんだから、責任をとれ。

麻生で解散・総選挙を断行するか、黙って下野するか。
責任ある政治とはそういうことだ!

しかし、ブレるのは麻生一人ではなさそうだ。
そのご本人も、

自民、首相交代論強まる 森元首相にも変化の兆し? (asahi.com 2/20)
18日夜には、森元首相と青木幹雄前参院議員会長、山崎氏が会談。渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長らも同席した。出席者によると、この席でも「麻生首相では選挙にならない」との意見が出て、首相を支持する森氏は聞き役に徹したという。森氏に近い議員は19日、「森氏の麻生支持は中川前財務相辞任前の話」とし、森氏の姿勢にも変化の兆しがあるとの見方を示した。


たかがアル中の大失態ぐらいで態度を変えたら、鼎の軽重を問われよう。

ここは森に突っ張って貰おう。
麻生降ろしを許してはいけない!

(上の記事の続き)
ただ、自民党内に「ポスト麻生」の有力候補は見あたらず、首相自身が政権維持に意欲を示す限り交代させるのは極めて難しい。閣僚の一人は「首相は辞めない。自分で解散するという一点は絶対ぶれない」と見る。首相が退陣しなければ、9月に任期を迎える自民党総裁選を前倒しすることは難しく、「麻生降ろし」への道筋は不透明だ。


そう、麻生にもがんばって貰おう。
せっかくここまで恥も外聞もなくしがみついてきたんだ。
がんばれ、麻生!
ただし、決断は早くしろ。





暫定税率廃止!天下り禁止!議員世襲禁止!


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