トライランダーの蔵出し写真館 第2号

http://blog.livedoor.jp/hjmcp604/?blog_id=1266593
本ブログ

団臨「ひこさん」

2010-05-31 22:41:00 | JR
由布に引き続き、30日は「ひこさん」が運行された。

急行ひこさんは、昭和35年由布院~小倉~博多間を久大本線、日田彦山線、日豊本線、鹿児島本線経由で結ぶ上り1本のみの準急として誕生、41年に急行に格上げされる。終始運行区間は変わらず、上り由布院から博多までの列車であったようだ。基本編成は3両、最大でも4両、他列車との併結もなく、当時としては珍しい地味且つ単純な列車であったようだ。複雑怪奇な当時の準急、急行群の中にあってその歴史は至って単純明快である。廃止は昭和55年10月1日。

それゆえに筆者は「ひこさん」の写真を殆ど見た記憶がない。例の如く39年以降九州の急行は広鉄局受け持ち列車以外はヘッドマークの取り付けを順次止めたから、「急行ひこさん」のヘッドマークも存在したか微妙である。
しかしながら「準急」時代にはヘッドマークが存在していた。

参考サイト
http://tokyo.cool.ne.jp/beppu/h/hikosan5.html


香椎にて


ヘッドマーク


サボ。
実際には存在しなかった運行区間である。

ちなみに筆者が一連の「リバイバル急行」群に対し「リバイバル」の名詞を使用しないのは、当時と運行区間が異なる列車が多く、「リバイバル」では無いと解釈しているからである。しかしながらこの解釈は決して否定的に捉えて居る訳ではなく、一種の「お遊び」として、撮影する側、乗車する側それぞれが楽しむことが出来ればそれでよいと考えている。

完全なリバイバルなど、不可能なのだから。

久大本線 優等列車

2010-05-29 23:07:00 | JR
もう一つのブログ
http://blog.livedoor.jp/hjmcp604/archives/51550052.html

に於いて、本日挙行された団体臨時列車「由布」について簡単に歴史を紹介した。

このブログを愛読して頂いている読者諸君の中には知らぬ者はいらっしゃらないと思うが、現在久大本線においては特急「ゆふ」、「ゆふDX」、「ゆふいんの森」の3種の特急が運行されている。

このうち「ゆふいんの森」は、平成元年3月11日に運行を開始した。車両はキハ70・71で、キハ58・65の改造名義ではあるが車体は新製であるから一般利用客にとっては新車以外の何物でもない。

ゆふいんの森は一時期自由席を設定したことはあるが、誕生以来殆どの期間において全席指定席であり、本来「特別」急行列車が担うべきである長距離層を中心とする客単価の高い列車である。

また、「ゆふ」はキハ185系を使用した特急列車であり、3両編成での運転を基本とする。

どちらの列車も久大本線における大分県内の拠点都市であるといえる日田市から大分、博多へ向かうには始発が遅すぎて、ビジネス需要には不向きであると言わざるを得ない。従って「ゆふ」は「ゆふいんの森」を補完する専ら観光特急との位置づけになるであろう。


キハ58・65の改造名義であるキハ70系。1編成のみの存在であるが故に鉄道雑誌等ではジョイフルトレイン扱いされることが多い。


キハ185系。特急の「急行化」の象徴のような車両であるが、当初の185系電車と違って車内設備が特急たるに相応しくないわけではない。筆者の個人的感想としてはステンレス車体であることも相まって、当時は随分軽薄短小な印象を受けたものである。


本日のリバイバル企画のヘッドマーク。

珍しく社民党を評価する

2010-05-28 21:48:00 | 時事
私は社民党の政治的思想、主義主張に対し全く相容れない立場である。
しかしながら、今回の福島大臣の一貫した行動に対し、政治的思想信条を越えた立場からエールを送りたい。

以前自民党のある議員が、郵政国会で造反し、衆議院選挙において自民党の公認を得られずに対峙した自民党議員を批判しつつも当選したという出来事があったが、いとも簡単に彼は自民党に詫び状を書いて復党した。結局信念よりも与党生活、権力生活への欲が勝っていたのであろう。

考えればこの頃が自民党凋落への坂道を転がり落ちる原点だったのかもしれない。
私はこれを契機に、自民党支持ながら暫くは自民党に投票しないことにした。

しかしながら福島大臣は、与党であるが故に得られる権益、地位よりも自らの信念・理念を貫いたのである。これは思想的立場を超えて賞賛すべきである。社民党は流石にこれを契機に連立を離脱するであろう、いや、しなければならない。

我々は社民党離脱で代わりに民主党に擦り寄ってくるであろう現・野党の一部勢力の言動と理念をしっかり見極める必要があるであろう。

かつてアメリカ大統領ケネディは就任演説において「what your country can do for You Ask what you can do for your country(日訳)すなわち国家が何をしてくれるのか、ではなくあなたが国の為に何をするのかだ」との詞を残した。

現在の日本において、私が最も投げかけたい言葉である。

私のような浅学非才な人間が最も国家に貢献する方法は、労働により税金を納めることぐらいであろうから、国家の為により一層労働に励んでいこうと思っている。



魁皇999勝

2010-05-23 00:10:00 | 時事
かつて筆者は大相撲とプロ野球が大好きであった。
プロ野球は主に80年代から2000年、毎年のように最下位争いに顔を出すヤクルト・スワローズに哀れさを感じていたが、野村監督の手腕により波は激しいながらそれなりの強さを誇るチームになっていった時代。
そして大相撲は千代の富士が圧倒的な強さを誇り、その千代の富士の引退とともに湧き上がってきた大相撲界におけるバブルともいえる若貴時代。

しかしながらプロ野球においては有名選手の海外流出、一部球団の経営における消極さ(近鉄やオリックス、広島に横浜等)がもたらすチーム間格差等で急速に関心が薄れていき、現在はプロ野球に関しては何も論ずるつもりはない。

大相撲においても若貴バブルの崩壊後、外国人力士(朝青龍追放でもはや力の「もののふ」とは恥ずかしながら呼べない。以後プロ相撲選手と呼ばせてもらう)の台頭によりすっかり感心が無くなってしまった。

こんな中魁皇が999勝だという。
魁皇はれっきとした大関である。現在において大関に昇進するためには、明文化された規定はないが基本的に直前3場所が全て三役であり、成績が34勝、かつ2場所前と1場所前の成績において1場所前が上回ること、が求められる。

大関昇進後も勝ち越しインタビューはなく、「クンロク大関という大関を揶揄する言葉があるように」基本的に10勝以上が求められる。

このように力量が求められる地位にもかかわらず、合格点とされる10勝は平成19年5月場所以来、18場所も遠ざかっている。平成21年に至っては全ての場所が8勝7敗であった。余談ではあるが平成21年の日本人プロ相撲選手の中で最多勝が魁皇と稀勢の里の48勝であるからもはや筆者は相撲の将来に絶望すら感じてしまうのだ。

魁皇は史上最強の域に近い大関であるというのは筆者も認める。特に平成16年9月、11月に13勝で優勝、12勝で準優勝した時に横綱に上げるべきだったと思っている。しかし不運にも、綱取りはならなかった。

かつて元小結で当時幕下の大潮が史上1位の勝星を挙げたときの当時の春日野理事長(元横綱栃錦)は「大潮と(記録を破られた)北の湖では、勝星の内容が違う」と、祝賀のコメントすら寄せなかった。

失礼ながらここ5年の魁皇の成績を見ていると、とても大関として合格だとは思えない。関脇以下に落ちてから999勝を達成したというのであれば「鉄人」として祝福の気持ちを送りたいのであるが、勿論数字上、大関の座を保つ資格はあるとはいえこのような成績の中では、1000勝達成時に踊るであろう祝賀一色の新聞記事を見るのが虚しい気分になるのである。

最後に当ブログは他人の批判をする場ではないのだが、既得権益を守る改革しか行わずに、さらには不祥事続きで衰退の一途を辿る大相撲界に、「30年来の一ファン」として何とか盛り返して頂きたいと思い、聊か躊躇しつつも持論を述べたものである。


頑張れ、力の「もののふ」達よ!





















はやぶさ復活

2010-05-14 21:57:00 | JR
「はやぶさ」が復活する。
JR東日本は、東北新幹線八戸ー新青森間延長開業に合わせ、E5系で運転される列車の愛称を「はやぶさ」に決定した。

92年の「つばめ」に始まり、「白鳥」、「さくら」といった伝統的列車愛称復活の流れに、「はやぶさ」である。

現在は使われていないが「はと」、「富士」等々、特急が真の意味での「特別な急行」であった時代、特急の愛称は一部の例外を除けば文字通り「日本を象徴する」愛称であり、「地域色」はなかった。

「地域色」のある愛称名はもっぱら急行・準急という庶民の足に付けられるものであり、特急がまさに国の「フラッグシップ・トレイン」であった時代、特急には地域色に染まることなくイメージを大切にしたいという古き良き時代の象徴とでも言っておこうか。

新幹線においても例外ではない。「なにわ」でもなければ、「きんかく」でもない。「ひかり」「こだま」、どちらもイメージを大切にした愛称である。」
世界一の「夢の超特急」には、全ての物体の中でこれを超える速度で進むことは決して存在しない「ひかり」の愛称こそもっとも相応しいと私は考える。

しかしながら特急の「急行化」、新幹線の「一般化」が進むにつれ、「ひたち」や「とかち」、「北近畿」など、どんどんローカル色の強い愛称が増えていく。

ここに鉄道自体も斜陽化していくのである。

新幹線においても「あさま」や「あおば」等、かつては急行に使われるであろう愛称が使われるようになっていく。

さて、本題に戻り今回の一般公募結果であるが、

    名称    件数
 (1)はつかり  8,948
 (2)はつね   7,184
 (3)みちのく  5,904
 (4)つがる   4,888
 (5)はやて   4,200
 (6)みらい   4,130
 (7)はやぶさ  3,129
 (8)かわせみ  2,957
 (9)ねぶた   2,272
(10)とわだ   1,984

あくまでここは管理人個人の主観であるが、(1)はスピード感、新鮮味に欠ける、(2)はよく知らないが、アニメと関係があるらしいので不適、(3)(4)(8)(9)(10)はスピード感無し、ローカル色が強すぎてまさに「急行」的愛称、それを踏まえれば(5)、(6)、(7)が残るが(5)は従来の愛称であり新鮮味がない、(6)も抽象的すぎる。従って(7)を選んだ判断は、必然的なものだったのかもしれない。

ハヤブサの生息地も幅広く、東北どころか北海道新幹線の愛称に採用しても何ら問題はないであろう。

伝統と歴史的経緯から「はやぶさ」の採用に疑問を呈する人たちもいるようだが、伝統の愛称は現代に使われてこそ生きる。国内最速を誇る新生「はやぶさ」、その活躍を心より祈る次第である。

追伸・「富士」はリニアの愛称に相応しいと思うのだが、如何だろうか。