トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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玖珠観光バス 小国行廃止

2013-03-28 22:18:00 | バス
1984年に廃止された国鉄宮原線の代替バスである豊後森~小国線が、4月1日に廃止されることになった。

宮原線は大分県の恵良駅と熊本県の肥後小国駅を結ぶ全長26.6kmの路線で、全列車が恵良の1つ久留米寄りの駅である豊後森駅に乗り入れていた。代替バスも豊後森発着であるが、恵良駅には乗り入れないルートになっている。

1982年11月15日改正のダイヤでは、豊後森~宝泉寺間平日5往復、土曜日6往復、休日4往復、宝泉寺~肥後小国間平日3往復、土曜4往復、休日3往復が設定されていた。現在は小国まで平日3往復、土日祝日2往復、その他に宝泉寺、麻生釣迄の大分県内区間便も数本ある。過疎地域の県境越えで需要も少ない中、よく30年持ちこたえたものだと思う。


廃止を知らせる掲示。大分県内完結の便はこれまで通り残る。


なんともコンパクトな車庫。転換当初は親会社大分交通の運行であった。


かつての拠点駅宝泉寺折り返し便は現在も平日5往復、土休日3往復が設定。


肥後小国駅跡は道の駅「ゆうステーション」になっており、福岡とのあいだに高速バス路線も運行されている。

バスターミナル56 西鉄雑餉隈駅入口

2013-03-25 20:18:00 | バス
西鉄天神大牟田線各駅とバス路線の展開に関しては、福岡(天神)を出て薬院平尾高宮大橋井尻と取り上げてきたが、今回は次の駅である雑餉隈駅に関して取り上げる。

雑餉隈駅は西鉄の駅としては唯一博多区に属し、福岡市内最南端の駅でもある。1日の平均乗降客はおよそ14000人、優等列車の停車しない駅では井尻、高宮に次ぐ3位で、急行停車駅の朝倉街道小郡よりも多い。次の春日原からは福岡市を離れ、春日市に入る。

雑餉隈駅は駅前に乗り入れるバス路線が無く、南東200m程の「南本町」バス停若しくは南西へ300m程の「西鉄雑餉隈駅入口」バス停が最寄りとなる。このうち、南本町バス停は行先番号44番、福岡タワー南口~天神~住吉~博多駅~山王~諸岡~南本町~西鉄雑餉隈営業所の系統が毎時3本ほど運行されている。天神、博多へ直通する上、1つ先の雑餉隈営業所が終点であるから、バスと電車の連携は全く考慮されておらず、乗り継ぐ客もほぼ皆無である。その為、距離は若干離れてはいるが、路線の性格上電車との乗継客も少ないながら見受けられる「西鉄雑餉隈駅入口」の方に関して詳述することとする。


ダイエーグルメシティの前にある南福岡駅方面乗り場。


道路を挟んだ反対側には11・乙金経由上宇美行、43・金の隈経由福岡空港行が発着する。どちらも福岡都市圏東部と西鉄大牟田線沿線を結ぶ数少ない路線であるとともに、天神、博多を通らない路線である。


見にくいが11は日中基本的に30分間隔であるが、1時間開く時間帯もある。43はほぼ40分間隔である。11は乗車したことがなく不明であるが、43では「大牟田線電車をご利用のお客様はここでお降り下さい」といった趣旨のアナウンスが流れ、一応電車とバスの連絡が考慮されていることがわかる。



ここの踏切は遮断時間が長く、運行上のネックとなっている。


この先も朝夕を中心に慢性的な渋滞が発生することが多く、遅延の断り書きが掲示されている。

なお、この停留場を起点・終点とする便はなく、運行上の拠点はすぐ先のJR南福岡駅ならびに西鉄雑餉隈営業所となっている。現在、この付近では連続立体化事業が行われており、すぐ東側の西鉄雑餉隈自動車営業所敷地に新駅を設置する計画がある。高架新駅の開業後は、この新駅で電車との連絡を行うようになる可能性もある。

次の春日原駅については、過去記事12を参照願いたい。

◎基礎データ
所在地 福岡県福岡市博多区
乗り入れ事業者 西日本鉄道
乗車券類 隣接の鉄道駅でnimoca、定期券を発売
連絡鉄道路線 西鉄天神大牟田線
類型 鉄道接続 
訪問日 2013年3月25日

バスターミナル55 羽幌ターミナル

2013-03-24 20:36:00 | バス
旧国鉄・羽幌線の羽幌駅跡地に作られた沿岸バス羽幌ターミナル
羽幌町は、羽幌線の線名に見られるように道北日本海側では拠点となる都市の一つで、かつては炭鉱で栄え羽幌駅には羽幌炭礦鉄道も乗り入れ、最盛期には人口3万に達し市制施行が現実味を帯びたが、1971年に町職員による人口水増し事件発覚、「羽幌市」は幻となった。
全く同じような事例が先日愛知県・東浦町で問題となったのは記憶に新しいところである。しかしながら、羽幌市が誕生していても、2012年現在人口およそ7800人と、同じ道内の歌志内市に次ぐ日本で2番目に人口の少ない市になっていたことである。

旧国鉄羽幌線は、留萌と宗谷本線の幌延を結ぶ全長141.1Kmの路線で、久大本線豊肥本線とほぼ同じ路線長である。本線である留萌本線のおよそ2倍の長さの堂々たる支線であった。北海道日本海側の留萌~稚内間はほぼ200kmあるが、そのうち市政を施行している都市は両端の留萌と稚内だけだといえばその過疎ぶりがお分かり頂けよう。


羽幌ターミナル外観。バス営業所を兼ねた有人窓口があり、回数券等を販売している。路線は札幌と羽幌を結ぶ特急羽幌号、国鉄羽幌線代替的性格の豊富留萌線、ローカル線の上平古丹別線、羽幌町内循環線、羽幌港連絡バスがある。


裏は車庫になっており、バスが休んでいる。


◎基礎データ
所在地 北海道苫前郡羽幌町南7条4丁目
乗り入れ事業者 沿岸バス
乗車券類 発売窓口有り
連絡鉄道路線 なし
類型 地域拠点 バス営業所(車庫) 鉄道駅代替 高速バスターミナル
訪問日 2012年10月11日

駅と駅前風景14 東六線

2013-03-23 20:18:00 | 
前回紹介した塩狩から更に北上すること2駅、国道40号線を500mほど西側に入ると元々仮乗降上であった東六線駅に到着する。仮乗降場は国鉄時代、全国版時刻表に掲載されていなかった簡易駅であるが、国鉄分割民営化に伴い、殆どが正式な駅に格上げされた。ただ、この東六線は1959年に既に駅に格上げされていた。



待合室はプレハブ小屋。以前紹介したここ同様、室内は地面がむき出しになっている。



ホームは板張りで短い。普通列車も一部が通過する。周りには鬱蒼とした鉄道防風林が広がり、いかにも北国らしい。


ひたすらまっすぐと伸びる線路。


駅周辺は農作地が広がっており、人家はまばらである。


駅から東側を望む。まっすぐ進むと国道40号。


国道40号線の案内標識。「東6線乗降場」と案内されている。民家、停止線の標識、滑り止めの砂箱、縦型信号と北海道らしさが満載である。

○基礎データ
所在地 北海道上川郡剣淵町東町
路線 北海道旅客鉄道 宗谷本線
開業 1956年1月
乗り入れバス路線 道北バス「東6線」停留所
乗降客数 6名(1992年)
無人駅
訪問日 2012年10月11日