トライランダーの蔵出し写真館 第2号

http://blog.livedoor.jp/hjmcp604/?blog_id=1266593
本ブログ

駅と駅前風景23 和寒

2013-06-27 18:40:00 | 
昨日紹介した北剣淵駅から南へ3駅、和寒駅である。
何とも寒そうな、まさに北海道らしい地名である。旭川までは36.5Kmと比較的近郊にあり、上川郡和寒町の中心駅で特急も全列車停車するが、無人駅である。


1988年改築の駅舎。かつて急行・特急「利尻」が運行されていた頃、真冬の深夜2時ごろに下りから上りへの折り返しに下車したことがある。「利尻」は士別駅で上下列車が交換していた。




ホームは相対式2面2線。こ線橋で連絡する。


駅正面から駅前を望む。横断歩道のところが国道40号線。


駅舎の反対側には小さな集落が存在する。

○基礎データ
所在地 北海道上川郡和寒町字北町
路線 北海道旅客鉄道 宗谷本線
開業 1899年11月
乗り入れバス路線 道北バス、和寒町営バス
乗客数 不明
無人駅
訪問日 2012年10月13日




駅と駅前風景22 北剣淵

2013-06-26 22:36:00 | 
前回の士別駅の南隣りの駅が国鉄時代は仮乗降場であった北剣淵駅である。士別はそれなりの市街地であるが、南へ僅か3.7Kmしか離れていない隣駅では周囲の光景が一変する。



極寒冷地の北海道であるが故に残ったとでもいうべき駅舎。待合室と言ったほうが適切だろうか。そこには駅の看板すらなく、一見物置にしか見えない。しかも、屋根が一部損壊している。暖地であれば間違いなく撤去されているだろう。


恐ろしく老朽化した駅舎内。一応ベンチもあり、床は木張りであるだけまだここよりもまし、と思ったが、足を踏み入れるとミシミシいっており、今にも崩壊しそうである。


普通列車でさえ一部は通過、旭川方面が3本、士別方面が4本しか停車しない。


ちょうど士別方面から快速列車がやってきた。


木製のホームを横目に、颯爽と通過していく。


駅名標だけは立派である。JR北海道・JR東海・JR西日本・JR四国ではどんな小駅でも統一デザインの駅名標である。JR九州や東日本とは対照的である。


ちょうどホームの端に立って、駅入り口を眺める。ホームと待合室とはかなり離れている。赤い車は今回借りたレンタカー。



駅前から東西を眺める。東側は鉄道防風林で囲まれ、西側は農村集落があり、人家が皆無というわけではない。
秘境駅と言われるが、国道40号からは1.5Km程度の距離で、車でのアクセスは便利である。

○基礎データ
所在地 北海道上川郡剣淵町藤本町
路線 北海道旅客鉄道 宗谷本線
開業 1959年11月・1987年4月正式な駅となる。
乗り入れバス路線 近隣に「12線14号」停留所有。
乗客数 2名(1992年)
無人駅
訪問日 2012年10月13日


新・高速バス移行まで1ヶ月半

2013-06-16 00:38:00 | バス
所謂「新高速バス」制度への移行まで1ヶ月半、現行の都市間ツアーバスは8月1日以降、運行が事実上不可能となる。
その為、九州の各社も、乗合移行、撤退と今後の方針がほぼ明らかになってきた。


新高速乗合バス制度に関しては、下記リンクを参照。
・高速ツアーバス等の新高速乗合バスへの移行について(周知・要請)
・高速ツアーバス等の新高速乗合バスへの移行について(指導事項)

乗合移行

・YOKAROバス(SOUDA)
・つくしの観光バス
・天領バス
・南九州観光バス
山口運送(美登観光バス)
サンマリンツアー
ハッコートラベル

いずれも申請中であるが、SOUDAに関してはYOKAROバスのHPで8月1日以降の予約が開始されており、認可されたものと思われる。SOUDAは既に乗合バス事業を行っており、他社は「乗合事業許可申請」であるが、SOUDAのみ「乗合事業計画変更認可申請」である。

撤退
・佐土原運送(佐土原バス)
アイ観光バス

である。

ちなみに佐土原バスのHPによると、


「当社としても、新しい関係法令に沿った形で運行継続を前提に模索致して参りましたが、乗降場所の確保、出発時間などお客様のご要望にそぐわぬ状態になることが判明し、更にご利用運賃に付きましても、当社といたしましては60%以上の値上げをしなければ新しい法令に対応した安全運行が出来ないという結果となり、今回この全てをお客様にご理解頂き、運行を続ける事は不可能と判断し平成25年7月末日をもちまして宮崎<=>福岡間高速ツアーバスの運行を終了することを決定致しました。」

とあり、現在の同社の料金1999円~2400円に照らして考えると、3000円台での運行が本来であれば妥当な運賃であったということか。


ウィラーに関しては、現在関西便のみの運行となっており、5月末現在、路線申請は出されていないようである。しかしながら同社HPを見ても、「運行中止」とは書かれておらず、今後の動向は不明である。

・既存乗合事業者側の対策
WEB運賃プランの導入
例として、新規設定されるフェニックス号の「WEB回数券」「WEB早割5」の場合、宮崎~福岡間が3500円となっている。前述の佐土原バスHPの記述から見てはじき出された「3000円台」での設定ということで、この数字が乗合運行でのほぼ最安運賃となるということか。

九州バスネットワークポータルサイト「@バス」開始
 これはハイウェイバスドットコム(ハイウェイバスどっと混む、と変換されてしまった。事業者にとっては何とと有難いことか)への乗り入れで、WEB予約のさらなる利便性向上を図るものである。

どちらも7月1日からと、新高速バス制度へ1カ月先駆けるものとなっている。この1カ月の先行で、従来、ツアーバスを利用していた所謂「情報強者」の取り込みを図ろうというものか。

・新運賃の考察
上記の事業者に乗合運行が認められた場合の福岡~宮崎線の運賃であるが、現在の1700円(JRの普通運賃でおよそ100Kmに相当)~2400円という価格帯での運行は極めて難しいと思われる。おそらく、従来の事業者が設定した最低運賃3500円を少し下回り、2980円~3300円程度になるのではなかろうか。


乗合移行を申請したサンマリンライナー


乗合移行を断念、撤退するトラポータライン。

バスターミナル59 士別軌道本社営業所

2013-06-15 00:02:00 | バス
JR士別駅から北へ150m程進むと、士別軌道の本社がある。士別軌道はその名の通りかつては軌道を運行していたが、1959年に廃止、以降、バス専業となっている。1949-2001年までは国が95%出資していたが、現在は出資比率は下がっている。




本社、敷地内に車庫も併設する。停留所名としては「士別」のようである。


レトロな待合室内。赤い椅子は廃車発生品のようだ。


発車するバスはこれだけ。もっとも本数の多い朝日線でも1日8往復である。

◎基礎データ(バスターミナル)
所在地 北海道士別市西2条6丁目1931番地
乗り入れ事業者 士別軌道
乗車券類 窓口で発売
連絡鉄道路線 JR宗谷本線
類型 営業所 
訪問日 2012年10月13日


駅と駅前風景21 士別

2013-06-14 22:50:00 | 
前回の音威子府駅から一気に75Km南下して士別駅。宗谷本線沿線で市制を施行している都市は、両端の稚内、旭川とこの士別、そして名寄の4市のみである。かつては日本甜菜製糖士別製糖所等いくつかの専用線や士別軌道が分岐していたが、国鉄路線の分岐は無かった。そのため、先述の3市の拠点駅と異なり、国鉄の駅としては開業以来ずっと中間駅である。


1960~70年代の典型的な地方拠点駅のスタイル。以前紹介した豊富駅と似ている。


駅前に立つ。この道路は道道297号士別停車場線で、僅か0.4Kmで終点で、国道40号線に突き当たる。
士別は合宿の街とも言われ、沿線には旅館が多い。人口はおよそ2万人程だが、稚内から下ってくると途中に都市らしい都市は名寄しかないせいか、人口以上のかなり大きな町に見える。



駅を背にして右側には赤レンガの協和倉庫、天塩倉庫がある。写真には写っていないが日通もあり、貨物輸送が盛んだった時代を偲ばせる。


駅前には士別軌道のバス停があるが、書体が渋い!



駅舎内にはそば屋もある。みどりの窓口もある直営駅であるが、店じまいは早い。



ホームは2面3線の典型的な国鉄型。3番線は下り1本と臨時列車だけで、冬期は使用停止となる。

○基礎データ
所在地 北海道士別市西3条8丁目
路線 北海道旅客鉄道 宗谷本線
開業 1900年8月
乗り入れバス路線 士別軌道
乗客数 340名(2007年)
有人駅・みどりの窓口有
訪問日 2012年10月12・13日