トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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バスターミナル51 熊本空港

2012-09-22 22:15:00 | バス
熊本の玄関口、熊本空港。九州の空港では福岡・鹿児島に次ぐ3番目の乗降客数である。
熊本空港に発着するバスは、高速バスと長距離特急バス、熊本市内へのリムジンバスが中心であり、一般路線バスは朝と夕方を中心に、僅かな本数しかない。


乗り場は1~3まである。3は神園交通の八代行高速バス「すーぱーばんぺいゆ」と、テクノポリス行きの産交一般路線バスが発着。2は比較的中距離の高森行「快速たかもり号」、延岡行「特急たかちほ号」、別府行「九州横断バス」、大分行「特急やまびこ号」が発着する。


1は熊本市内へのリムジンバス。1日40往復弱が運行されていて、車両も多彩である。熊本駅前~交通センター~通町筋~県庁~空港と、市内中心部を幅広くカバーする。日中の所要時間は熊本駅前から1時間弱である。


降車場は1番乗り場の奥、この画像の左奥が1番乗り場である。


券売機は2台あり、SUN Q パスの引換券も券売機で発券する。係員も常駐し、案内を行なっている。


系統図、路線図も大きく掲げられ、非常に見やすい。


この他、JR肥後大津駅~熊本空港を結ぶ乗合タクシーの「空港ライナー」が運行されている。これは熊本県が主体となって行なっている社会実験で、運賃は無料である。実際の運行は肥後大津地区タクシーグループAIOの(株)大阿蘇大津タクシーが行なっている。1日20往復程度が運行され、JRの列車との接続を考慮したダイヤとなっている。大津駅からの所要時間はおよそ15分、大津駅から熊本駅までは30分前後であり、接続時間を考慮しても1時間弱で、バスのダイヤと殆ど変わらない。




車両は9人乗りジャンボタクシーを基本としながらも、需要に合わせて小型タクシーも併用する。


◎基礎データ
所在地 熊本県上益城郡益城町
乗り入れ事業者 九州産交バス、神園交通、大阿蘇大津タクシー
乗車券類 券売機有り
連絡鉄道路線 なし
類型 空港 
訪問日 2012年9月22日

バスターミナル50 杷木

2012-09-19 22:21:00 | バス
福岡県朝倉市の「杷木」バス停。ちょっとしたバスセンター的様相になっている。
かつては営業所、後に分離子会社の両筑交通本社が置かれていた。当時は売店や乗車券販売窓口もあったが、数年前に閉鎖された後2011年に改築された。

筑紫野市から日田市へと続く国道386号線沿線にある。同沿線には朝倉街道、甘木バスセンターがある。
1908年から1940年まで二日市から甘木を経由し、杷木まで両筑軌道が運行されていた。明確な根拠は無いのだが杷木駅の跡地である可能性もある。


建物は明るくガラス張りとなっている。ベンチと自動販売機があるだけだがバスセンター的雰囲気は感じられる。


国道側から望む。高速バスと路線バスが発着し、バスの駐車スペースもある。


路線は高速が福岡(天神・博多)、日田、長崎、大分、急行朝倉街道、日田、一般路線が40・41番朝倉街道・JR二日市、無番小石原と所謂「浮羽支線」笹尾、本宮、神杉野コミュニティセンター方面がある。かつては一般路線の博多駅方面、朝倉市内の山間部黒川方面、20番西鉄久留米経由JR久留米駅行等も運行されていた。朝倉地方は福岡都市圏に分類されるが、出先機関や公共交通の管轄が久留米・筑後地区として扱われる場合も多々あり、近年まで久留米へも直通バスが設定されていた。


浮羽支線と小石原方面へのバスが並ぶ。前述の経緯から西鉄バス久留米吉井支社の管轄となった現在でも浮羽支線は杷木発着となっているが、浮羽~杷木間は公立高校の学区こそ同一ながら筑後川を隔てており流動があまりない状況である。しかも営業所~杷木間での回送便も多い。その為小石原線と分離されるか、うきは市バスに転換・路線廃止となる可能性もあるといえよう。かつて杷木を拠点とする支線には旧・甘木市の山間部へ至る黒川線もあったが、町村合併により運行区間全域が朝倉市になったこともあり、廃止、あいのりタクシーへと転換された。小石原線は運行区間が1市1村に跨ることもあり現在でも運行を継続しているが、いずれはJR大行司駅を拠点とする村営バスに転換される可能性も考えられよう。


日中は毎時2~4本も発着する高速バス。福岡方面への通学需要も見受けられた。


向かい側には朝倉市の予約制「あいのりタクシー」のバス停がある。


私立高校では日田地区の通学圏に属する。しかしながら学校運行のスクールバスが主流で、公共交通機関での通学は皆無に近い。

◎基礎データ
所在地 福岡県朝倉市杷木池田
乗り入れ事業者 西日本鉄道、西鉄バス久留米、日田バス、長崎県交通局、大分交通、亀の井バス
乗車券類 バス停前の商店で発売
連絡鉄道路線 なし
類型 鉄道代替(朝倉軌道)、地域拠点、バス乗換、高速バスターミナル 
訪問日 2012年9月19日

みづま観光バス ・937

2012-09-14 19:07:00 | バス
久留米市のみづま観光バスが保有する日野・セレガ。久留米200か・937
公式サイトが無いようで、会社の概況はよくわからない。

2012年8月に登録された西鉄バス久留米の1027が「か・961」、4月に登録された西鉄バス久留米のセレガが「か・941」なので、ごく最近、今年春の登録と思われる。


撮影日 2012年8月15日

久大本線代行バスの変遷

2012-09-10 22:36:00 | バス
久大本線代行バス

縮小の一途を辿る日田バスの長距離路線であるが、2012年に発生した「平成24年九州北部豪雨」により2012年7月下旬から8月24日まで筑後吉井駅~日田駅間で鉄道代行バスを運行、思いがけない形で過去の路線となっていた「赤バス」による日田乗り入れが復活する形となった。


当初は日田バス担当便は貸切車2台で運行されていた。もう1台はルーセントカラーの車両・他ブログを見てみると519であった。日田駅に到着した501



7月下旬より日田バス便は教習所より転属した1000(上)・1001(下)で運行されるようになった。日田バスに所謂「赤バス」は数台存在するが、大型は初めて。不本意な形であるがかつて、甘木~日田の一般路線が存在した時代を彷彿とさせる光景が出現。現在、夜明駅前にやってくるバスは急行朝倉街道線が1日2往復だけである。


西鉄便、8月初旬までは西鉄バス久留米・本社の1430。代行バス運行開始のごく初期は西鉄も貸切車1015を充当していた模様。

8月半ばに教習所から転属してきた1027に変更となった。こちらは「○吉」表記になっている。

各駅での光景


筑後吉井。駅前に乗り入れる。一般路線バスの「吉井駅前」バス停は国道210号線上にあり、200mほど離れている。


うきはも駅前に乗り入れる。一般路線バスは「中千足」が最寄りで、こちらも国道210号線上にあり、100mほど離れている。

筑後大石も駅前に乗り入れる。一般路線バスの大石停留所は500mほど離れている。


夜明は一般路線バスの「夜明駅前」停留所で発着。JRの職員が階段を駆け上がり、駅舎内に利用客がいないか確認してから発車する。夜明駅前を発着する一般路線バスは1日2往復の急行朝倉街道線のみである。

光岡は駅前までは入らず、100mほど北側の道路上で乗降取り扱いを行う。JR職員は駅舎まで走り、夜明同様、乗客の確認を行う。

日田は駅前のバス乗降場で降車。乗車については未確認のため不明。

日田バス急行 区間廃止

2012-09-09 21:28:00 | バス
かつて西鉄バスでは、福岡・北九州以外の都市間を結ぶ長距離特急・急行バスを多数運行していた。
例として大牟田~熊本間、久留米~山鹿間、久留米~佐賀間、久留米~飯塚間、佐賀~瀬高間等であるが、90年代以降急速に廃止が進み、その最後の生き残りというべき日田バス運行の高塚・日田~久留米・朝倉街道線も1日僅か2往復までその勢力を減少させながらも、なんとか踏みとどまってきたが、遂に10月1日に大幅に区間短縮されることとなった。

公式
平成24年10月1日 朝倉街道線・久留米線の廃止、杷木線・浮羽線の新設のお知らせ (PDF)

替わって急行杷木線・浮羽線が設定されるものの、こちらも関係各機関と路線の存廃について協議を行うとのことで、先行きは明るくない。杷木日田間は高速バスの利用が可能で、しかも運賃が同額であるし、浮羽~日田間も久大本線が存在しているため、路線の存在意義もあまりないと思われ、完全廃止は時間の問題であると思われる。




朝倉街道線は1999年に導入された202が使用されている。日野の中型トップドアで、高速車・コミュニティバス車を除けば現在のところ最後の新製車である。



久留米線は199。同型だが1998年導入で、1年古い。西鉄グループでは珍しい横サボ。

朝倉街道線の202が使用できない場合は、久留米線の199が朝倉街道線で使用される。


久留米線の199が使用できない場合は、nimoca対応の高速車が代走する。702使用の急行。2011年8月27日撮影。

こちらは705、2012年2月29日撮影。


437、2006年1月7日撮影。既に廃車。

327。1994年11月27日撮影。既に廃車。


久留米発着の長距離路線の一つであった飯塚線。これも95年前後の撮影と思う。

過去の運行形態について
『福岡編西鉄時刻表 1987年6月号』によると、当時は久留米-日田-杖立間に特急が1日2往復(うち1往復は久留米-日田)、停車停留所はJR久留米・六ツ門・西鉄久留米・善導寺・田主丸中央上吉井・上千足・鏡坂・川原町・日田バスセンター・小淵・中川原・中鎌手松原ダム・杖立であった。西鉄の運行か日田バスの運行かは不明。急行は福岡編につき朝倉街道線しか記載がないが、朝倉街道-日田間を直通するものだけで上り19本、下り18本がある。なお、日田発着の便はJR二日市まで行くものもあった。久留米線については1998年の時点で今と同じ日田・高塚各1往復となっているが、久留米~日田の快速便が平日・土曜7往復、日祝6往復設定されていた。