トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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駅と駅前風景 馬田

2012-06-22 22:41:00 | 
西鉄の鉄道線で、4つしかない終日無人駅の一つが、甘木線の馬田駅である。
甘木線の終着駅、甘木の一つ手前で、甘木駅までは1.8キロある。
2010年の1日平均乗降客数は108名で、西鉄の駅としては最も少ない。これは公立高等学校の学区が甘木と三井郡・久留米市では異なり、馬田駅周辺からの通学需要が少ないことと、福岡へ出るには近隣の甘木鉄道高田駅からのほうが便利なことなどが考えられよう。

駅は鳥栖~小郡~甘木へと続く国道500号線から70mほど入ったところの住宅地の細い路地の中にあり、一見分かりにくい。近隣には郵便局、小学校もある。1954年までは朝倉郡馬田村であった。先述のとおり甘木鉄道高田駅も直線距離にして1キロ弱である。


駅舎はない。駅名看板が立っている建屋は待合室ではなく便所である。


まさに住宅地の一角。


ホームは1面1線、先頭車両の後ろ乗り前降り、乗車駅証明書が常備されている。



駅から甘木方を望む。


○基礎データ
所在地 福岡県朝倉市馬田
路線 西日本鉄道甘木線
開業 1921年12月8日
乗り入れバス路線 甘木観光バス 甘鉄甘木駅・太刀洗駅方面
 乗降客数 109人(2010年)
無人駅
訪問日 2012年6月21日

駅と駅前風景 田舎館

2012-06-20 17:51:00 | 
弘南鉄道弘南線の田舎館駅。起点の弘前からはおよそ13キロ。青森県南津軽郡田舎館村大字高樋に所在する。

村名の「田舎館」を名乗るが、村の西部に位置し、村の中心部からは距離がある。また、村の東部にはJR奥羽本線・五能線川部駅がある。この両駅の中心付近に役場がある。

「田舎館」というなんとも長閑で、少し不思議な響きに惹かれ、一度は訪れてみたかった地である。夏には「田んぼアート」で有名であり、横綱栃ノ海を輩出した地である。人口はおよそ8000人。村としては比較的規模が大きい。


雪に埋もれるモルタル造と思われる駅舎。無人駅。



駅の横には農業倉庫が。以前紹介した美馬牛駅と同じような感じである。かつてはここから農産物の鉄道輸送が行われていたのだろうか。


同じく駅前。木造の倉庫らしい建物がある。これも農業倉庫であろう。


反対側には神社がある。


列車は概ね30分間隔。日中の60分毎運行時を除きここで交換が行われる。


ホームは島式。撮影時間は9:53で、弘前行きは5名が乗車。この時間帯でも弘前行きはかなり座席が埋まる乗車率で、高齢者ばかりというわけではなかった。弘南鉄道もこの先まだ光明が見い出せそうである。

○基礎データ
所在地 青森県南津軽郡田舎館村大字高樋字深山林10-7
路線 弘南鉄道弘南線
開業 1950年7月1日
乗り入れバス路線 無し
無人駅
訪問日 2012年3月9日

バスターミナル41 西鉄高宮駅

2012-06-19 21:58:00 | バス
西鉄天神大牟田線高宮駅は、西鉄福岡(天神)から3つ目の駅で、普通電車のみの停車駅である。乗降人員はおよそ1万8000人で、昨日紹介した平尾駅と比べればおよそ1.5倍である。

高宮駅も平尾駅同様、郊外部から都心に出るにはそのままバスで直通するのが主流であり、また、一つ南の大橋駅が急行停車駅で、かつ副都心的存在であること、また、区役所が近くバスターミナルとして機能していることから、ここでは電車~バス連絡はあまり考慮されていない。しかしながら、5月28日より11月30日まで長丘~高宮循環バスが試験運行中であり、都心に比較的近い公共交通機関空白地帯をきめ細やかに連絡し、最寄駅を連絡する新たな試みが行われている。コミュニティバス形態での駅~住宅団地循環バスは昨年の西区橋本地区、今年初頭の東区美和台地区に続く3例目である。



①バックに写るのが高宮駅西口。道路を挟んだ左下が循環バスのバス停。


②駅とバス乗り場はペデストリアン・デッキで結ばれている。


③新たに新設されたバス停ではなく、朝のラッシュ時に降車専用バス停としても使用されているようである。


④従来のバス停は、①の写真の手前の道路、②から見れば右奥の県道31号線(高宮通り)沿いにある。昨日の記事の写真⑥のバス停と同じ通りで、南に1キロ強ほど行った地点にあたる。バス停には西鉄高宮駅「」と表示されているが、公式サイトでは「西鉄高宮駅」バス停となっている。ちなみに一つ南の「野間四角」バス停は渡辺通、日赤経由のバスが合流するため、系統数が一気に増える。野間四角から西鉄高宮駅へ徒歩で乗り換える客も少なからず存在すると考えられる。


⑤その高宮通り沿いのバス停に都心方面行きのバスが停車する。52天神行。後方のペデストリアン・デッキの左側が高宮駅である。50は天神を通らず薬院経由で博多駅へ、51は天神経由九大病院、52は天神経由吉塚営業所行きが主体である。


⑥向かい側は皿山、長住、自動車試験場方面。50・51・52・52-1と64(土曜日1本のみ)で、桧原営業所行きと柏原営業所行きが主体である。


⑦1978年に高架駅となった高宮駅。すぐ近くの旅館がなかなか立ち退かず、強制執行で立ち退かされた…とは元乗務員の方のお話より。高架駅となって34年。古びてきた駅内は昭和の高架駅のムードが漂う。なんとも懐かしい雰囲気の駅である。

◎基礎データ
所在地 福岡県福岡市南区大楠三丁目(高宮駅の所在地)
乗り入れ事業者 西日本鉄道
乗車券類 隣接鉄道駅で発売
売店 隣接駅にテナント(西鉄ストア)あり。
類型 地域拠点、鉄道接続
訪問日 2012年5月28日、6月2日

駅と駅前風景 西鉄平尾

2012-06-18 21:51:00 | 
今回は西鉄平尾駅を取り上げる。タイトルを「バスターミナル41」とすべきか、「駅と駅前風景」にしようか悩んだが、今まで取り上げた各所と比べて、拠点性ならびにターミナル的様相が薄いことから、「駅と駅前風景」のタイトルで解説する。

西鉄平尾駅は、西鉄天神大牟田線の起点西鉄福岡(天神)駅から2つ目の駅である。普通列車のみの停車で、1日の乗降人員は2010年の調査で11,335人、これは薬院大橋のの3分の1、高宮の半分強、それでも小郡柳川と肩を並べ、特急停車駅の花畑大善寺、新栄町の倍以上である。


①駅ビルの片隅にある駅入口(正面)。右の道路は1983年に廃止された国鉄筑肥線の線路跡を改良して作られた「筑肥新道」である。


②ホームより筑肥新道を望む。奥が博多方面で、一番奥に見えるマンションの裏に国鉄・筑前高宮駅があった。ただ、1941年までは駅の直下付近に「平尾駅」があったとのことである。


③その筑肥線をオーバークロスするため、開業時より築堤の上に設けられた駅であった。福岡~大橋間高架化から久しいが、駅の福岡寄りを見ると構造物の違いと築堤の名残が見える。1990年頃まではこのホームの端に構内踏切と下へ降りる階段があり、改札は北口にあった。


④ガードの右側の青い自販機付近にかつての駅舎があった。見にくいが信号機の左の青い柵が③のホーム先端の柵である。ガードの直下に「平尾」バス停がある。ガード下の乗り場からは69桧原営業所方面、69-1藤崎方面のバスが発着。


⑤ガード下の通称「山荘通り」にある「平尾」バス停に停車中の69-1博多駅筑紫口行き。筑肥線の代替バスである。国鉄時代であればそれなりの乗換客がいただろうが、現在は大牟田線沿線から博多駅方面へ乗り換える場合、はるかに本数の多い薬院乗り換えが主流となっている。④の画像では手前車線、右側奥に位置する。


⑥こちらは大牟田線のすぐ西側に並行する「高宮通」の「平尾」バス停。バスの後ろに写る大きなマンションの前の交差点が⑤の山荘通で、右奥が④⑤の地点である。こちらは高宮経由の桧原営業所、柏原営業所方面へのバスが発着。反対側の車線からは主に天神方面行きが発着。こちらも大牟田線に並行し、天神へ出るにはそのままバスで直通するほうが便利なため、電車とバスとの乗り換えはあまり活発ではない。



⑦平尾駅にはバス乗換案内が掲示されており、一応バスとの連絡が考慮されていることがわかる。電車車内のバス乗換案内にも平尾駅周辺が掲示されている。なお、平尾バス停には5つの乗り場があり、「平尾駅前」でも「西鉄平尾駅」でもなく単に「平尾」を名乗る。


※バスターミナル 基礎データ

所在地 福岡県福岡市中央区平尾二丁目(西鉄平尾駅の所在地)
乗り入れ事業者 西日本鉄道
売店・乗車券発売所無し
類型 鉄道接続
訪問日 2012年6月18日

バスターミナル40 薬院駅前

2012-06-17 22:36:00 | バス
西鉄天神大牟田線、起点の西鉄福岡(天神)の次の駅である薬院駅。大ターミナル駅の隣の駅は閑散としている所も多いが、ここ薬院駅は福岡駅から僅か800mしか離れていないにもかかわらず、2010年の時点で西鉄福岡(天神)・西鉄久留米に次ぐ3位の乗降人員を誇る。しかしながら特急停車駅となったのは高架工事が完了した1995年からで、それまでは朝の上りのみ特急・急行が停車していた。

薬院駅前は、「城南線」道路上にある何の変哲もないバス停であるが、西鉄大牟田線から主に福大方面と旧市内電車の名残である博多駅、六本松方面へのバス乗り継ぎ拠点である。しかしながら2005年の地下鉄七隈線開業に伴い、六本松・福大や市内西南部方面へは地下鉄七隈線利用が主流となりつつある。市内線時代は「城東橋」電停といった。(当時のバス停名は不明)



市内西南部方面への乗り場。南側にある。かつての西南部方面行き電停は写真奥の駅東側にあった。


薬院駅舎をバックに。かつてはここを路面電車と大牟田線が平面交差していた。現在は地下鉄と天神大牟田線が地下と高架ながらクロスしている。


駅西側。ここが旧・電停名であった「城東橋」。博多駅方面行きバスが通過する。博多駅方面電停はこの辺りにあったようである。


現在の博多駅方面乗り場。博多駅へは、2012年6月15日現在、朝8時台には61本の便が設定されている。写真奥が「城東橋」電停の博多方面乗り場。

◎基礎データ
所在地 福岡県福岡市中央区白金一丁目
乗り入れ事業者 西日本鉄道
売店あり(隣接鉄道駅内)
類型 鉄道接続
訪問日 2011年7月7日・13日