El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

北のベニス~Brugge (Belgium)

2004-09-30 | Europe
 9月30日、列車でパリの北駅から2カ国目・ベルギーへ入国。ブリュッセル駅からローカル列車に乗り換えブルージュへやってきた。
 ブルージュの街は、縦横に走る運河に50以上の橋が架かり、”北のベニス(ベネツィア)”とも呼ばれる水の都である。13世紀にハンザ同盟都市として黄金時代を迎え、北方ルネッサンスの芸術を開花させた。その当時の街並みがそのまま残っており現在世界遺産に登録されている。
 
 ブルージュへ行こうと思ったのは、ベルギーを旅行した経験のある大学の友人や図書館バイトの職員さんの勧めがあったからだった。僕が、ヨーロッパの田舎町でどこかお勧めのところはないかと問い尋ねてみたところ、その二人に勧められたのがブルージュだった。
 確かに運河に囲まれて緑が多く、のどかな田舎町だ。思えばパリやベルリン、ミラノといった大都市よりもブルージュのような小さな町を見て廻ることの方が、居心地が良かった。旧市街なら歩いて十分見て廻れるし、街が静まりかえっているので精神的なストレスも感じられず、心が癒される。
 
 インド・ネパールを旅した時も同じだった。喧騒と混沌に満ち溢れたヴァラナシでの滞在に疲れ果て、たまらずインドを脱出、ネパールのポカラへ出向き、山や湖の美しい景色、人々の温かさに癒され、すっかり元気を取り戻したことを思い出した。
 やはり僕は都会よりも田舎を旅する方を好むのかもしれない。僕はレンタサイクルを借りて、のんびり当ても無く運河に沿った古い石畳の道を走り、景色の良いスポットを見つけては、マウンテンバイクを止め、買ったばかりのデジカメで写真をたくさん撮った。
 ブルージュはまさに”屋根のない博物館”。旧市街全体が世界遺産に登録されているだけあって、中世から残る色とりどりの建物を歩いて見るだけでも面白かった。日程の都合上一泊しかできなかったが、もう一泊してここでゆっくりしたかった。時間切れで鐘楼に登れなかった心残りもあるし、またいつか行ってみたい。

 ブルージュでは旧市街から少し離れたブルージュYHに泊まったのだが、ここは絶対お勧め。とにかく建物や部屋、中庭など全ての施設が綺麗で清潔なのだ。西欧諸国にしては一泊13.75ユーロという宿泊費も安い。近くにスーパーマーケットやコインランドリーもあるので生活には困らない。ブルージュへ行かれるバックパッカーの方は是非ブルージュYHへ。
 
 また、ここでは何故かスペイン人のパッカーと多く出会った。ユースの同部屋では、僕以外のメンバーは、3人のスペイン人と1人のメキシコ人で部屋ではスペイン語がひっきりなしに飛び交っていた。また、コインランドリーでもスペイン人カップルと出会い、待ち時間にお互い拙い英語で楽しく会話をした。
 思ったのは、やっぱり想像してた通りスペインの人ってみんなフレンドリーだってこと。皆笑顔を絶やさず陽気に話しかけてくれるし、こちらが話そうとすると真剣に耳を傾けてくれる。なんだかその時は無性にスペインへ行きたくなってしまった。
 僕はユースで仲良くなったスペインのテネリフェという町から来たロレンソ君とアドレスの交換をし、思い出に部屋のメンバーみんなで一緒に写真を撮った。「スペインへ来たら是非テネリフェにも来いよ。俺が案内するよ。」と嬉しい言葉ももらった。いつかスペインへ行ったらロレンソに会いに行こう。

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9/30(木)パリ~ブルージュ

07:30 起床
08:00 朝食
09:00 ユース(ジュール・フェリー)チェック・アウト
11:00 パリ北駅出発
13:00 ブルージュ駅到着
14:00 ブルージュYH到着、チェック・イン
15:00 昼食
15:30 歩いて市内散策、教会・鐘楼を見学
17:00 レンサイクルを借り、旧市街散策
18:30 コインランドリーで洗濯
20:00 夕食
21:30 就寝